このブログはCitrix Workspace TeamのWhat’s New with Citrix Workspace April 2018の日本語翻訳を元に加筆修正したものになります。

北米で4月の声を聞くと、野球好きは自分の応援するチームがワールドシリーズで優勝するのを夢見て、ワクワクしながらシーズンの開始を待っているようです。今年は日本から大谷翔平選手が今年のSynergyが開催されるアナハイムを本拠地とするエンゼルスに移籍しました。日本の野球ファンも毎日その活躍に胸躍らされていることでしょう。ここではCitrixからもSynergyに関する刺激的なお知らせや予定をお届けします。Synergyでは講演やセッション、また様々な発表が予定されていますが、一足先にCitrix Workspaceの最新情報をご提供しましょう。

Citrix Ready Workspace Hubのテックプレビュー版

現在、Citrix Ready Workspace Hubをテックプレビュー版としてご提供しています。シトリックスは常に、革新的な方法でお客様のデジタルトランスフォーメーション戦略を支援できるように開発に取り組んでいます。その1つとして、Citrix ReadyパートナーであるNComputingViewSonicと緊密に協力することで、シトリックスのお客様のために、Raspberry Piデバイスをエンタープライズ級の低コストかつ強力なクライアントに変換することが挙げられます。この取り組みの結果として、Citrix Readyワークスペースハブが単なるエンドポイント以上のデバイスとなります。このデバイスにより、日常業務の実行が簡素化されるため、エンドユーザーはより生産性を高め、より効果的に仕事に従事できるようになります。ハードウェアは3月31日からNComputingとViewSonic経由で入手可能となっていますが、テックプレビュー版ではCitrix CastingやSkype for Business RTMEなどの高度な機能が利用できるようになっています。Citrix Ready Workspace Hubの詳細およびテックプレビュー版へのアクセス方法については、当社のお知らせブログをご覧ください。「Citrix Synergy 2018」に参加される方は、5月9日の午前11時30分(太平洋夏時間)から開催される「Discover Citrix Workspace Hub」分科会にぜひご登録ください。Citrix Ready Workspace Hubの詳細と実践的な体験をご紹介します。

ますます成長するCitrix Cloud

アジア太平洋・日本地域(APJ)の需要の高まりとビジネス要件の拡大に対応するため、Citrix Cloud管理プラットフォームがオーストラリアに所在するMicrosoft Azureデータセンターの新しいクラウドサービスロケーションに拡張されました。この拡張により、シトリックスとお客様、そしてパートナーは、地域全体において要求がますます高まっているデータ主権とプライバシー規制に対応できるようになります。Microsoft Azureについては、XenApp and XenDesktop ServiceにおいてAzure Active Directoryフェデレーション認証を使用できる機能が利用可能になりました。(これは2月にテックレビュー版として紹介されています)。この統合により、多要素認証とフェデレーションがさまざまなIdP(アイデンティティプロバイダ)に利用される機会が広がります。

クラウドに話を戻すと、3月に発表されたSecure Browser Serviceも進展しており、追加機能としてお客様が定義できるタイムアウト設定とREST APIの公開が挙げられます。これにより、Citrix CloudのコンソールでSecure Browserを公開しなくて、ホスト環境内のURLを起動できるようになります。その他さまざまな事柄が予定されていますが、これ以上の情報はCitrix Synergyまでお待ちください。セッションSYN-232では、当社のWeb分離ソリューションに関するすべての最新情報をご提供しますのでぜひご参加下さい。

最後に、Microsoft AzureにおけるXenApp Essentialsサービスにますます新しい機能が追加されていることをお伝えします。新機能として、ライセンス使用状況ダッシュボードへの管理者アクセスとセッション監視機能の強化が挙げられます。これにより、IT管理者はエンドユーザーの使用状況の監視だけでなく、アクティブなセッションの状態を監視タブでフィルタリングおよび表示できる追加のツールが得られます。

Nutanix AHVCitrix PVSプラグインによりスケーラビリティと選択肢を拡大

お客様がCitrix Cloud XenAppとXenDesktopサービスで簡単に起動して実行できるように、昨年、NutanixはXenServerのサポート、並びに初の「Citrix Ready HCI Workspace Appliance」を発表しました。今年に入って、NutanixがNutanix AHVにおけるCitrix Provisioning Services(PVS)での仮想マシンのプロビジョニングを完全にサポートするプラグインを発表したことから、当社と同社のパートナーシップと統合がさらに拡張されました。Citrix PVSにより、単一の仮想イメージを何万人ものユーザーに数分で展開できるため、ストレージコストを削減し、管理性を向上させることができます。NutanixのスケーラビリティとCitrix Provisioning Servicesのスケーラビリティを組み合わせることで最適な構成が実現します。エンタープライズVDIの導入にご活用ください。NutanixのPVSプラグインのリリース詳細については、Nutanixのブログ記事をチェックしてください。

NVIDIA GPUXenMotionのサポート登場

Citrixは、vGPU XenMotionが完全にサポートされたことを発表しました。XenMotionのサポートは、CitrixとNVIDIA特有のものです。これにより、グラフィック仮想化における主要ハイパーバイザーとしてのXenServerの地位がさらに強化されました。仮想マシンを停止することなく、vGPU XenMotionを使用してホスト間でライブのGPU対応VMを移行できるのはCitrix XenServerとNVIDIA仮想GPUソリューションのみです。これは、vGPU対応VM向けの業界初のライブマイグレーションソリューションです。これにより、従業員の生産性およびITスタッフの環境管理における俊敏性が向上します。詳細については、お知らせブログ記事をご覧ください。

アプリケーションレイヤリングの更新

4月3日、Citrix App Layering(バージョン4.10)が更新されました。このリリースには、以下の拡張機能が追加されています。

  • Windows 10バージョン1709サポート— Windows 10バージョン1709がサポートされるようになりました。(Store Appを無効化する必要があります)
  • Hyper-VとvSphereにおけるPVSのサポート改善— このリリースには、PVSを使用してHyper-VまたはvSphereシステムにディスクイメージをストリーミングする際の性能の改善が含まれています。

この更新に含まれる機能の完全なリストについては、当社のApp Layering製品ドキュメントページをご覧ください。

XenAppおよびXenDesktop 7.15LTSR長期サービスリリース)のCU(累積アップデート)を発表

4月18日、CitrixはXenAppとXenDesktop 7.15のLTSRに関して、XenAppとXenDesktopのLTSRのCUをリリースしました。アクティブなCustomer Success Servicesをご利用のお客様は、Citrix.comのXenAppとXenDesktop、またはXenServerのダウンロードページからCUにアクセスすることができます。ログイン後、アクティブなCustomer Success Servicesを利用しているお客様かどうかが確認されてから、関連するLTSRダウンロードページにCUが表示されます。現在、すでにCUがダウンロードできるようになっています。

XenAppXenDesktopがコモンクライテリア認証を取得

XenAppとXenDesktopのLTSRに関する他のお知らせとして、XenAppとXenDesktop 7.15の両方のLTSRが情報技術セキュリティ評価のためのコモンクライテリア(コモンクライテリアまたはCC)認証を取得したことをお伝えします。具体的には、両方ともISO/IEC 15408認証を取得しています。コモンクライテリアとは、28ヵ国の合意による「共通の」セキュリティに関する評価基準です。CCRA加盟国のうちの一国でセキュリティ製品が一旦認証を受けると、それが他の国にも通用します。認証を受けるということは、即時すべてのCCRA加盟国の政府に販売できる資格がその製品に備わるということです。

コモンクライテリア認証の取得は、Citrix XenAppとXenDesktopに高いセキュリティ準備状況が備わっていることを示すものです。コモンクライテリアは政府調達基準である一方で、セキュリティ準備状況の商業的尺度でもあります。多くの場合、PCI DSS(クレジットカード業界のデータセキュリティ基準)を含め、お客様のデータ処理システムの認証をサポートする基準として参照されます。また、コモンクライテリアは、HIPAAプライバシールールが重要となる医療などの他の業界においても世界的に認められているセキュリティ基準です。

セキュリティ目標と付属文書はコモンクライテリアポータルで、付属文書は当社のWebサイトでご覧いただけます。

XenMobileがユニファイドエンドポイント管理(UEM)ソリューションとして2018年「Radicati Market Quadrant」でトップに

シトリックスは「Radicati Market Quadrant」レポートのユニファイドエンドポイント管理部門で「トップ」に選ばれました。この評価は、ユーザーと管理者のエクスペリエンスに対するシトリックスのコミットメントが認められたものです。当社は単一ペインからのアクセスと管理を実現し、アプリケーションやデータ、ユーザー、そしてエンドポイントの操作を簡素化しています。

シトリックスが「Cyber Defense Magazine – InfoSec Awards」のクラウドとアプリケーションセキュリティ部門で受賞

シトリックスは、Cyber Defense Magazineによる2018年「InfoSec Awards」の2部門で賞を受賞したことを喜ばしく感じています。これは、侵害の防止と脅威への先行対処に対する絶え間ない継続的な努力により達成した当社の革新性とインパクトが認められたものです。2018年「InfoSec Awards – Editor’s Choice」のクラウドセキュリティ部門で受賞したのはCitrix Cloudです。また、2018年「InfoSec Awards – Leader」のアプリケーションセキュリティ部門ではCitrix NetScalerが受賞しました。これらの賞の詳細については、シトリックスのブログ記事をご覧ください。シトリックスのクラウドとネットワーキングチームの皆さん、おめでとうございます!

Citrix Synergyがアナハイムで開催

日本でのゴールデンウィーク明けに、Citrix Synergy 2018が前述のように大谷翔平選手の所属するエンゼルスの本拠地カリフォルニア州アナハイムで開催されるます。https://www.citrixsynergy.com/で詳細をご覧ください。日本から現地に参加される方もたくさんいらっしゃいますし、参加されない方もオンラインで最新情報に触れていただけます。現地に参加される方は、直接シトリックスの社員にいろいろ話しを聞いていただければと思います。なお、その週はエンゼルスのホームゲームも行われます。現地で大谷翔平選手の活躍もLiveで見られるといいですね。私は日本で子供と応援しています。