コンサルタントの佐分利です。 皆さん、クラウドを活用していますか? クラウドファーストという言葉を耳にするようになって久しいですが、 シトリックスも Citrix Cloud というクラウドサービスに全力を注いでいます。 今や Citrix Cloud にはシトリックスの技術が全て集約 ・ 統合される予定であり、 既に Citrix XenApp/XenDesktop の新機能はまず Citrix Cloud に組み込まれるようになっています。 クラウドサービスを導入する理由やメリットはたくさんありますが、 シトリックスは皆さんがクラウド化への道のりのどのフェーズにいても支援できる機能やサービスをご用意しています。

他方、Citrix Cloudは様々なお客様の課題を一挙に解決できる可能性を大いに秘めている反面、オンプレミスでは検討する必要のなかった新たな考慮事項が存在するのも事実です。本ブログでは、既存のオンプレミスのXenApp/XenDesktop環境をCitrix CloudのXenApp & XenDesktop Serviceに移行する際に考慮すべき事項のうち、Citrix Cloud認定トレーニングの学習トピックとしても含まれている、以下4つのポイントについてご紹介します。

  • Cloud Connectorの設計について
  • Provisioning Services(PVS)の導入方法について
  • Citrix CloudのStoreFrontかオンプレミスのStoreFrontか
  • 既存オンプレミスの環境をCitrix Cloudへ移行する方法について

・Cloud Connectorの設計について

オンプレミスのデータセンターやAWS, Azureなどのパブリッククラウド上のリソースロケーションからCitrix Cloudと連携するために必要なCloud Connectorについての理解が必要となります。

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Cloud ConnectorはWindows Server上で動くコンポーネントです。HTTPSを使用してCitrix Cloudに接続し、NATやプロキシを介した接続も可能です。また、Auto-updaterという機能により、Connectorのバージョンは常に最新に保たれます。

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Cloud ConnectorはVDAリソースをCitrix Cloudへ接続するための様々なサービスを提供し、XenApp/XenDesktopにおけるデリバリーコントローラーの役割を果たします。

・Provisioning Services (PVS)の導入方法について

パブリッククラウド上ではサポートされないPVSは、オンプレミスのデータセンターに配置し、Cloud Connectorを介してCitrix Cloudと連携させることができるようになっています。

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PVSサーバー、ライセンスサーバー、SQLデータベースはオンプレミスのデータセンターに配置します。サービスアカウントを設定し、Cloud Connector経由でPVSをCitrix Cloudと連携させることが可能になります。

・Citrix CloudのStoreFrontかオンプレミスのStoreFrontか

ユーザーに仮想リソースを提供するためのStoreFrontは、Citrix Cloudに配置されているものを利用するか、オンプレミスのデータセンターに配置するか選べるようになっています。

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Citrix Cloud上のStoreFrontは設定が不要で、常に最新バージョンが使用でき、インターネットから直接アクセスが可能です。一方、オンプレミスのStoreFrontはUIのカスタマイズ、Receiverの展開、複数ストアの提供などが可能です。

・既存オンプレミスの環境をCitrix Cloudへ移行する方法について

既存のXenApp 6.5やXenApp/XenDesktop 7.xからCitrix Cloudへはスムーズに移行することができるようになっています。

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Citrix Cloudのアカウントを取得し、Cloud Connectorのインストールを行った後は、既存のStoreFrontにConnectorをDelivery Controller/STAとして設定し、Citrix NetScaler GatewayにConnectorをSTAとして設定します。次に既存のVDAを再利用するか、MCSでマシンカタログを作成し、デリバリーグループを設定します。あとはシトリックスポリシーをCitrix CloudのStudioへ移行し、最後に既存のデリバリーコントローラーとデータベースを廃止します。

いかがでしたでしょうか。上に挙げた例はあくまでCitrix Cloudを導入する際の考慮事項の一部です。この夏に新たに提供予定のトレーニング「CXD-250 Moving to XenApp and XenDesktop Service on Citrix Cloud」では本ブログでご紹介したトピックをより網羅的に、かつ体系立ててハンズオンの演習付きで分かりやすくご紹介します。新しいCitrix Cloudのアーキテクチャやコミュニケーションフロー、Citrix Cloud Connectorのインストールと構成、管理について習得することができます。

※このコースはすでにXenApp/XenDesktop 7.xの基本的な知識がある方を対象としています。XenApp/XenDesktopについて学習されたい方はCXD-203(管理コース)またはCXD-300(構築コース)をまず受講されることを推奨します。

このトレーニングでは講義だけでなく、合計234ページ分のたくさんのハンズオン演習が用意されています。講義で学んだ内容をすぐに実機で試すことができます。以下は演習の一部です。

・Citrix Cloudへログインし、IDとアクセスの管理を行い管理者を追加する

・2台のCloud Connectorをインストールし、障害時のテストを実施する

・オンプレミスのハイパーバイザーと連携し、MCSによるカタログを作成する

・オンプレミスのPVSと連携し、カタログを作成する

・CloudのStoreFrontとオンプレミスのStoreFrontをそれぞれ設定し、比較する

・CloudのNetScaler GatewayとオンプレミスのNetScaler Gatewayをそれぞれ設定し、比較する

・既存のオンプレミスPVS用vDiskをCloud用に編集し、カタログを再作成する。

・Studioで作成されたシトリックスポリシーをCitrix Cloud用のGPOに変換する

など

もうすでにCitrix Cloudの検証を始めている方も、Citrix Cloudというものをこのブログで初めて知った方も、これからメインストリームになっていくCitrix Cloudについて、よりスムーズな導入のためにぜひトレーニングで体系的にかつ効率的に学習していただきたいと思います。初回はわたくし佐分利が講師を務めさせていただく予定です。奮ってご参加ください。

関連資料

Citrix Cloudの構成を整理してみよう(ブログ)

https://www.citrix.com/blogs/2017/05/08/citrix-cloud-constitution-jp/

Citrix Cloud製品ページ

https://www.citrix.co.jp/products/citrix-cloud/

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