パンデミック第一波から得た教訓。プラス面:生産性

世界の国々がパンデミックの第二波に直面する中、当然のことながらビジネスは未来に不安を抱いています。ロックダウンが訪れ、数々の分野でアクティビティが減少しました。

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2021年1月6日

これはシトリックスのFieldwork において、パンデミックの第一波がリーダーと従業員に教訓をもたらしたかどうかを問う際に生まれました。彼らが未だ新たな課題に満ちた時期に勇敢に立ち向かっているからです。

これらを特定するためにシトリックスは英国を拠点とするLAB GroupVERJとパートナーを組み、比較言語学調査を実施しました。私たちはソーシャルフィードで使用されている言語を調査し、パンデミックの発生以来思考や意見がどう変化したのかを注意深く考察しました。こうした匿名化された観察(一部は以下で公開しています)は、ロックダウンが初めて施行された時からビジネスが駆使してきた新しい方法を成功例と失敗例の両方とともに描き出しています。一夜にして多くの労働力がリモートへと移行するという困難の多い年であったにも関わらず、調査・観察はプラスの側面の発見へとつながりました。労働の一部は、実際に向上していたのです。

『パンデミック第一波から得た教訓』の第1弾では、ロックダウンがもたらした利点として、組織が困難と不安がつきまとうものの前途有望な時代を切り抜けるための、4つの希望の光をご紹介します。

集中を乱す要素が自宅の方がオフィスよりも少ない

ソーシャルフィードで私たちが行った調査によると、集中を乱す要素は自宅の方が圧倒的に少ないという結果になっています。ソーシャルメディア全体を通して、在宅勤務スレッド内で「生産的」や「生産性」について言及する割合は一般的なワークグループスレッドと比べて5.1倍という結果となっています。Redditの在宅勤務グループの投稿数は今年も上昇しています。パンデミックの間に人々が「注意散漫・集中を乱す要因」について言及する割合は7倍となっています。

「私たちのチームは以前よりも生産的であると感じています。集中を阻害する要因も少なく、ミーティング以外の時間に自分のスケジュールを組むちょっとした自由が生まれました」とある情報提供者は述べています。

「全体的に見て、私は今後もみんながオフィスに戻らずに在宅勤務を続けることを願っています。(オフィスへと戻った場合)私自身の生産性は影響を受けるでしょうし、夜遅くまで、あるいは週末に勤務するようになってしまうと思います」と続けています。

7倍

にまで、パンデミックの間に人々が「注意散漫・集中を乱す要因」について言及する割合が増加

ワーカーたちは再び「通勤」したいとは考えていない

調査結果は、通勤がなくなることで得られる時間を人々はありがたく感じていることを明らかにしています。1時間を通勤に使う代わりに、ワーカーはその時間を自分の時間として過ごすことができるのです。結果として人々はより多くの生産性を感じることができ、オンラインでパンデミックについて言及する際にその様子が現れています。

2020年、人々が在宅勤務に関連するスレッド内で「通勤時間」について言及する割合は41.2倍となりました。通勤がなくなることで得られた時間は、生活の他の要素に配分されています。2019年と比較して、人々が2020年に「ランチ休憩」について言及する割合は3.1倍となっています。もちろん残業や「Zoom疲れ」といったケースも多く生じていますが、在宅勤務が喜ばしい変化であることを示す事例がはっきりと存在しています。

41.2倍

にまで、人々が2020年に在宅勤務に関連するスレッド内で「通勤時間」について言及する割合が増加

企業保証が「ある程度」持ちこたえた

パンデミックは企業のデジタル機能に厳しい試練を課しました。アプリケーションの切り替え、ロックされたデータへのアクセス、システムの不具合にいたるまで、IT部門はもちろんリモートワーカーの作業集中をも悩ませました。しかしデジタル的に十分発達した組織は、この状況に驚くほど見事に対処しました。

頑強な仮想環境への移行は、ワーカーたちが必要なものを見つけ、アクセスするために費やす時間を削減しました。また、多要素認証とその他の手段を用いることで、従業員と企業がどこにいてもデータセキュリティをしっかりと保護しています。

さらには、2019年と比較して人々が2020年に「プラグイン」に言及する割合は37.3倍となっており、従業員はそれぞれとって最善の方法を駆使して在宅勤務を可能な限りシームレスかつ自立的なものへと転換させています。

37.3倍

にまで、2019年と比較して人々が2020年に「プラグイン」に言及する割合が増加

チームは管理以上にリーダーシップを必要としている

働き方に訪れた変化は、共感的な指導者の重要性を一層際立たせました。問題なのは、すべてのワークフォースに適用可能な、すべての課題に対処できる、万能かつ一律的なアプローチはないということです。

リモートワークが続く中、複数の管理スタイルが発展を続ける一方で、さらなる困難が訪れたものもあります。「中間管理職」は2020年に著しくインデックスが伸びた話題でした。Redditの在宅勤務に関するスレッドでは、WorkGroupスレッドと比較して最大16.5倍という結果になっています。

「素晴らしい企業文化とリーダーシップの原理は(今も)以前と変わりません。しかし、人々が幸せを感じ、健康的かつ生産的に勤務できる労働環境を生み出す場合には、現在これらが必要不可欠の要素となっているのです」と語るのは、LAB Groupの人間システム思想家兼アンバサダーのDaryll Scottです。

「ビジネスが、ライン管理ではなくポストモダンなチームリーダーシップの文化を適用するためには、今や欠かせない存在なのです。効果的なリモートワークは高い信頼を必要としています。視覚性よりも結果を評価しますからね」と彼は続けて述べています。

素晴らしい企業文化とリーダーシップの原理は(今も)以前と変わりません。しかし、人々が幸せを感じ、健康的かつ生産的に勤務できる労働環境を生み出す場合には、現在これらが必要不可欠の要素となっているのです。

Daryll Scott
人間システム思想家兼アンバサダー
LAB Group

16.5倍

にまで、WorkGroupスレッドと比較して、Redditの在宅勤務に関するスレッドで「中間管理職」が言及された割合が増加

今後の展望

チームが大規模あるいは完全にリモートでの勤務を続ける期間の長さを問わず、こうした希望の光は、パンデミック後の勤務エクスペリエンスの継続性のある構成要素となる用意ができています。だからこそ、これらをしっかりと心に留めておくことが現在極めて大切なのです。

人々がリモートワークに伴う柔軟性の向上を喜ばしく感じていることを調査は明らかにしていますが、こうした働き方は、この機会や状況を最大限に活用するためにセキュリティの高いシステムや実践的なリーダーシップに依存しています。

テクノロジーを支持する最も先進的な存在でさえも、ビジネスがこの1年に乗り越えたデジタル成長を予測することはできなかったことでしょう。リモートワークへの移行が多くの困難を伴って生じたとは言え、ビジネスを新しいチャプターへと導くのに必要な利点をもたらしました。

『パンデミック第一波から得た教訓』の第2弾では、こうした根深い課題が潜む分野詳しく見ていきます。お見逃しなく