リモートワークフォースとは?

リモートワークとは、特定の企業や組織の従業員が、従来型のオフィススペースの外から業務をすべて遂行できるようにする働き方のことです。在宅勤務を行うことで、これらの「オフィスの外にいる従業員」は、組織のためのリモートワークフォースを形成します。リモートワークフォースの鍵となる原理は、「仕事とは何をするかであって、どこでするかではない」ということです。これは、リモートワーカーが、企業や組織のオフィススペースの外で生産性を維持し、かつ日常的な仕事をすべて遂行できる必要があることを意味します。

リモートワークフォースの従業員エンゲージメントを確保するために、企業や組織は、ビデオ会議のようなテクノロジーを提供することで、オフィス内外での優れた従業員エクスペリエンスと企業文化を保証する必要があります。このようなテクノロジーは、リモートワーカーのためのデジタルワークスペースソリューションを提供する必要があります。これには、エンドポイント管理、仮想アプリケーションとデスクトップ、コンテンツコラボレーション、アプリケーションデリバリーソリューションなどが含まれます。

リモートワークのメリットとは?

リモートワークフォースは企業と従業員の双方に多くのメリットをもたらします。これが、2005年以降、リモートワークが159%も増加している理由です。

リモートワークフォースが企業にもたらすメリット

  1. 従業員エンゲージメントと生産性の向上: 管理職の66%がリモートワーカーの生産性が向上したと報告しています。リモートワーカーは、従来のオフィススペースで働く従業員と比べて、仕事を超えた働きをすることで、より高い従業員エンゲージメントを示そうとします。これは、リモートワーカーが、毎日の通勤にエネルギーを費やす必要がなく、病欠の日数も少なく、自宅の方が作業環境をより適切にコントロールできるからだと思われます。
  2. コスト削減:リモートワーカーは自宅で仕事をするため、企業や組織は、経費の削減やデスクスペースの削減を通じてリモートワークによるメリットを享受できます。たとえば、Automatticのように、オフィススペースを完全に廃止し、完全なリモートワークフォースを実現することを選択している企業もあります。
  3. 従業員の満足度と定着率の向上:Gallup社の報告によると、54%の従業員が、リモートワークという選択肢を得るために転職したいと回答しています。可能な限り優秀な人材を採用し定着率を維持したいと考えている企業にとって、リモートワークの柔軟性を提供することは、優秀な従業員を定着させるための実績ある方法です。
  4. 事業継続性:リモートワークフォースを導入することで、事業の中断から企業や組織を守ることができます。自然災害や計画停電によりオフィスの閉鎖を余儀なくされた場合でも、リモートワーカーは仕事を中断することなく生産性を維持できます。
  5. 持続可能性の向上:リモートワークを実現することで、毎日の通勤時間を短縮し、オンプレミスのデータセンターにかかる電気代を削減できるため、持続可能性を向上させ、企業の二酸化炭素排出量を削減できます。

リモートワークが従業員にもたらすメリット

  1. 従業員の柔軟性の向上:リモートワーカーは、従来のオフィススペースで働く従業員に比べて、仕事をする場所や時間をより自由に選ぶことができます。このような柔軟性は、リモートワーカーが仕事を疎かにすることなく、洗濯や子供の送り迎えなどの家事をよりよくこなせるようになることを意味します。また、リモートワーカー自身の作業環境を定義できることは、環境における注意散漫をよりよくコントロールすることを通じて集中力を高め、従業員エンゲージメントを向上できることを意味します
  2. 健康上の成果を向上:リモートワークは従業員のワークライフバランスを向上させることが良く知られています。リモートワークを行っている従業員は、オフィスで働く従業員よりもストレスが少なく、士気が高く、病欠も少ないことが報告されています。
  3. コストと時間の節約:通勤時間が30分以上であると回答した労働者のうち62%が、在宅勤務をすることで、この時間を有効に使えるようになると回答しています。半分の時間しかリモートワークを行わない従業員でも、出張費、駐車場料金、オフィス外での食事などの支出を減らすことで、年間で推定2,500~4,000ドルの節約が可能となります

リモートワークフォースを実現するために必要なテクノロジーとは?

リモートワークにはテクノロジーが欠かせません。リモートワークフォースを効果的に実現するには、オフィスの外での従業員エクスペリエンスをオフィス内と機能的に同じものにする必要があります。これは、リモートワーカーが、仕事をする場所にかかわらず、生産性を高めるために必要となるファイル、ソフトウェア、テクノロジーにリアルタイムでアクセスできるようにする必要があることを意味します。

リモートワークに使用されるテクノロジーには、ビデオ会議、エンドポイントセキュリティおよびエンドポイント管理、コンテンツコラボレーションプラットフォーム、仮想化などがあります。しかし、これらすべてのツールに関して異なる複数のポイントソリューションを使用すると、テクノロジーの無秩序な増殖を招くこととなり、その結果、IT部門に負荷がかかるようになるほか、リモートワーカーが効果的に働くために必要となる優れた従業員エクスペリエンスが損なわれる場合があります。上記のことを考慮すると、リモートワーカーをエンパワーメントするための最善の方法とは、リモートワークフォースが必要とするすべてのツールとデータを1つのプラットフォームに集めたセキュアでインテリジェントな統合デジタルワークスペースであると言えます。

リモートワークがもたらすリスクとその軽減方法は?

リモートワークフォースを抱える企業や組織は、技術的およびビジネス上のリスクに直面しますが、これらの課題は適切なアプローチを利用することで軽減できます。ここでは、リモートワークがもたらす一般的なリスクと、それを企業や組織がいかに軽減できるかをご紹介します。

  1. セキュリティ:企業や組織は、従業員がデータやアプリケーションにリモートアクセスする際に、それを必要とする従業員のアクセスを制限することなく、データやアプリケーションがセキュアに維持されることを保証する必要があります。リモートワーカーは、パーソナルデバイスや公衆インターネットを通じて企業のリソースやデータにアクセスすることを望んでいますが、機密データを保護するためにこれらのデバイスを保護することは困難な場合があります。

    これらのセキュリティリスクは、エンドポイントセキュリティを導入することで軽減できます。これには、どのデバイスが企業データにアクセスできるかを管理することやセキュアなサインオン、暗号化を通じて公衆ネットワーク上でデータを保護することなどが含まれます。しかし、これらのポイント型のセキュリティソリューションは、リモートワーカーが必要とする企業リソースへの容易なアクセスを妨げがちです。リモートワーカーを保護する最も安全な方法は、すべての機密情報を企業のファイアウォールの背後に保管して保護しつつ、すべてのアプリケーション、ドキュメント、データが利用可能となる場所であるセキュアなデジタルワークスペースにサインインさせることです。
  2. ネットワークパフォーマンス:また、公衆インターネット接続を利用するか、または家族とブロードバンドを共有するリモートワーカーが、パフォーマンスの低下を感じることなく、クラウドアプリケーションにアクセスして仕事ができるようにすることも重要です。リモートワーカーが低速なまたは共有ブロードバンドを使用している場合、業務アプリケーションのパフォーマンスが低下する可能性があります。これは生産性を低下させるほか、イライラするようなワークエクスペリエンスにもつながります。

    このようなネットワークパフォーマンスに関するリスクは、信頼性の高いアプリケーション接続と強力なアプリケーションパフォーマンスを確保できるソフトウェア定義型の広域ネットワーク(SD-WAN)を使用することで軽減できます。SD-WANは、リンクのフェイルオーバーと接続に関するインテリジェンスを利用することで、リモートワーカーによるインターネット接続の健全性を監視できます。また、SD-WANを利用すると、帯域幅が低下した場合にリモートワーカーがエクスペリエンスの中断に気付くことなく、クラウドアプリケーションをより信頼できる接続へと移行させることができます。
  3. 従業員エンゲージメント:リモートチームの経験がないマネージャーは、同じ建物にいない従業員を管理するのは難しいと感じる場合があります。このようなマネージャーは、リモートワーカーは責任を疎かにするのではないか、あるいはオフィススペースの外では仕事をしないのではないかと心配しているのです。また、リモートワーカーがサイロ化された従業員ではなく、チームメンバーのように感じ行動することを保証するために、文化的なレベルでリモートワーカーを完全に統合することも課題となります。

    これらの管理リスクを軽減する最善の方法は、リモートワーカーがチーム内の他のメンバーと連絡を取りやすくし、それらの従業員とのつながりを確保することです。リモートワーカーとのビデオ会議は、オフィス内の従業員との対面での会議と同じように機能します。また、リモートワークフォースが他のチームメンバーといかにして協調して仕事をすべきかを知っていることを保証するために、リモートワーカーが同僚とコミュニケーションやコラボレーションを行う方法に関する期待を共有することも重要です。

リモートワークフォースが新型コロナ感染症のパンデミックに対していかに対応したか、そしてそれがグローバルビジネスにいかなる影響を及ぼしたかについては、このブログ記事をご覧ください。