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中外製薬は、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じて新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献します」というミッションを掲げ、ロシュ・グ ループの最重要メンバーとして、国内外で革新的な新薬を継続的に提供する日本のトップ製薬企業を目指しています。「がん」「腎」「骨・関節」などの分野を 戦略的な領域と位置づけ、薬剤の貢献度と患者さんの治療満足度が低い「アンメットメディカルニーズ」の領域において、化学合成技術や中外製薬の独自の強み でもある「バイオ・抗体技術」「標的分子探索技術」などの最先端技術を駆使することで、国内外で独自性の高い革新的な医薬品の創出に取り組んでいます。
中外製薬では、2000年に副作用のデータベースを利用するためのアプリケーション環境にCitrix® XenApp®(当 時の名称:Citrix MetaFrame)を導入しています。このアプリケーションは、臨床試験の治験データの収集や解析のためのもので、クライアントサーバーのシステムでし たが、その海外展開において、XenAppを採用したのがシトリックスとの出会いでした。中外製薬 情報システム部 ITサービスグループ PRISMチームの太田 光氏は、「古いWindows環境で使っていたアプリケーションを引き続き利用したいという声もあり、そのための仕組みとしてもXenAppを利用してい ました」と当時を振り返ります。また2007年には、臨床業務の部門からからリモートでシステムを使いたいという要望があり、Citrix NetScaler® Gateway (旧名称:Citrix Access Gateway™)を利用したリモートアクセス環境を構築。さらに、治験が必要な製品も増えてきたことから、外部の協力会社がXenApp経由でアプリ ケーションを利用するための仕組みとしても利用を開始しました。現在では、リモートアクセスのためにNetScaler Gatewayを広範囲で利用しており、XenApp上のアプリケーション、およびXenApp以外のアプリケーションへのアクセスの両方に活用していま す。太田氏は、「情報が端末に残らないXenAppと、SSL VPNアプライアンスであるNetScaler Gatewayの組み合わせは有効でした。このリモートアクセスの仕組みは、緊急時に社外からシステムにアクセスするためにも活用できます」と話します。 その後、社内のさまざまなシステムにXenAppが導入されはじめ、必要に応じて都度、XenAppサーバーを用意していました。中外製薬 情報システム部 ITインフラグループマネジャーの岡村 真吾氏は、次のように語ります。「システムや部門毎にXenAppサーバーが分散してしまったために運用管理が煩雑になり、対策が必要でした」。そこで中 外製薬のIT活用をサポートしているNECネクサソリューションズから「標準Citrix環境」が提案されます。NECネクサソリューションズ 技術開発事業部 主任の松縄 和明氏は、「プロジェクトごとにXenAppの設計、構築を繰り返すのはコストメリットが期待できません。そこでXenApp基盤を共通化して展開するこ とを提案しました」と話しています。
中外製薬では、2010年より、分散したXenApp基盤の共通化を開始。2011年に「標準Citrix環境」の運用を開始します。「標準Citrix 環境」では、Windows XP用のアプリケーションはWindows Server 2003で稼働するXenAppに、Windows VistaおよびWindows 7用のアプリケーションはWindows Server 2008で稼働するXenAppにと、バージョンごとの環境とテンプレートを作成。テンプレートにより、短時間でアプリケーション配信を実現できます。松 縄氏は、「標準Citrix環境では、Web Interfaceやデータストアなども効率化しています。現状、Web Interfaceサーバー配下に38ファームが存在します。今では、Web Interface、ライセンスサーバー、データストアを共通化したことで、ユーザーの利便性、システム管理者のメンテナンス性が向上し非常に便利です」 と話します。XenAppサーバー数は、現在約120台。そのほとんどを仮想化しており、現在はピーク時で350~400ユーザーが同時接続しています。 そのほか「標準Citrix環境」では、災害・障害対策や事業継続計画(BCP:Business Continuity Plan)の一環として、XenApp環境が稼働するサーバーを冗長構成にしているほか、遠隔地のデータセンターにディザスタリカバリー(DR)用のサイ トも用意されています。
「標準Citrix 環境」を構築した効果として、まずOS とアプリケーションを分離できたことが挙げられます。太田氏は、次のように語ります。「アプリケーションのライフサイクルを柔軟かつ長期的に考えられるよ うになったことで、アプリケーションの改修やテストの回数を減らすことができ、開発コストを大幅に低減できました」。また中外製薬では、欧州やアジアにも ビジネスを展開していることから、多言語に対応することも必要でした。太田氏は、「国内の利用者だけでなく、欧州や中国などの幅広い利用者に、一つのシス テムで多言語のアプリケーションをサポートできるのは非常に便利です」と話します。さらに効果的だったのが、医薬情報担当者(MR:Medical Representative)向けに、約2,100 台のiPad を配布してモバイルワークを実現できたことです。iPad 専用アプリだけでなく既存のWindows アプリケーションも利用できるようになりました。iPad 向けにCitrix Receiver™を 配布後まもなく、1 週間で約950 ユーザーがXenApp 環境を利用しました。各MR は、外出先やお客様先などからiPad を利用して、Windows 環境で構築されているMR 営業支援システムや人事/経理系申請ワークフローなどをCitrix Receiver 経由で利用しています。一方、中外製薬 情報システム部 IT インフラグループ基幹システムチームの鶴見 仁亮氏は、「かつては部門や業務ごとにXenApp ライセンスを購入していましたが、情報システム部でライセンスをまとめて購入、管理することで、ライセンスコストを適正化できるようになりました」と話し ます。鶴見氏はまた、次のように話します。「社内に分散したXenApp 環境を共通化したことで、セキュリティ設定も標準化できました。これにより、基本的には禁止しているファイルのローカルディスクへのダウンロードやアップ ロードを、必要に応じて特定の人だけに可能にすることもできます。セキュリティを担保できるので、安心してアプリケーションを公開できます」。岡村氏は、 「XenApp 環境を共通化したことで、XenApp の管理を情報システム部で一元化できました。これにより、各部門でXenApp を管理していた担当者は、より価値の高い別の仕事をすることができます。システムの柔軟性を高め、コストを削減できるのであれば、XenApp を導入し、かつ、共通化しない手はないと思います」と話しています。
今後の取り組みについて太田氏は、次のように語ります。「すでに一部の社員が、会社支給の自宅設置PC から、障害発生時や緊急時に社外からシステム対応しています。今後もXenApp を活用することで、始まったばかりの在宅勤務の対象範囲を拡大できるかもしれません。また、要望があれば個人のデバイスを社内で利用する BYOD(Bring Your Own Device)の導入も検討していきたいと思っています」。また中外製薬では、PC のローカル環境で動かしているアプリケーションも存在します。これらのアプリケーションをWindows 8 環境に移行できるかどうかを、Citrix AppDNA™※でチェックしています。岡村氏は、「Windows 8 に対応できないアプリケーションは、バージョンアップをするか、現バージョンのままXenApp 上に移行して動かすことを考えています。」と話しています。
情報システム部 ITインフラグループマネジャー
中外製薬株式会社
課題
ソリューション
ベネフィット
導入アプリケーション
XenApp, XenDesktop, XenMobile and XenServer are part of the Xen® family of products.
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