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三菱東京UFJ 銀行は、三菱UFJ フィナンシャル・グループ(MUFG)の中核をなすメガバンクとして、支店等は国内773、海外73(2011 年3 月末現在)を有し、個人のお客さまから法人のお客さままでの幅広い金融サービスを展開。「品格のある強い銀行」「グローバルベースでも名誉ある地位を占める銀行」という企業理念に基づいて、日本経済はもちろん、世界経済の成長にも貢献できる銀行を目指しています。三菱東京UFJ 銀行では海外展開の一環として、より一層の顧客サービス向上を目的に、アジアおよび欧州地域の支店で使用されている海外向け勘定系システムに、仮想デスクトップの導入を決定。Citrix® XenDesktop® を中心としたシトリックスのデスクトップ仮想化ソリューションを採用しました。
三菱東京UFJ 銀行では、勘定系システムを中心に、情報系システム、電子帳票システムで構成される海外向けシステムである「オーバー・シーズ・システム(OVS)」を2003 年に構築。欧州各国の主要拠点(ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ブラッセル、マドリッド、バーレーン、オランダ三菱東京UFJ 銀行)に順次導入してきました。OVS は欧州の各支店において、流動性/固定性預金やローン、外国為替、市場性取引、送金など、いわゆる銀行基幹業務のために使用されていましたが、カットオーバーから8 年を経てシステムの更改時期が到来したことから再構築が必要となりました。しかしOVS の再構築には、越えなければならない幾つかのハードルがありました。システム部 基盤第三Gr 上席調査役である前澤 秋生氏は、次のように語ります。「欧州の各支店には、合計で約1,000 台のクライアント端末がありますが、営業日に停止することはできません。つまり、土曜日、日曜日に移行作業をしなければなりませんが、各支店に出向いて1,000 台のPC を1 台ずつセットアップすることはほぼ不可能でした」。また現状では、オフィススイート製品やメールなど、各支店で導入されているOA アプリケー ションが、OVS の業務アプリケーションと同じ端末に導入されているために、OA アプリケーションをバージョンアップする場合も自由に行うことができませんでした。さらに支店ごとに異なるセキュリティ対策を実施していたために、IT ガバナンスを効かせにくいことも大きな課題のひとつでした。三菱UFJ インフォメーションテクノロジー株式会社 基盤第三部 海外基盤課 マネージャーである大野 真人氏は、「OVS の再構築にあたり、既存のシステムが抱える課題を解決できる仕組みとして、仮想化テクノロジーに注目していました。そこで仮想デスクトップを実現するためのいくつかの製品を比較検討した結果、XenDesktop の採用を決定しました」と話しています。
OVS の仮想化プロジェクトは、2009 年にスタート。アジア、欧州の各支店の既存クライアント端末にCitrix Receiver™を導入し、Citrix ICA® プロトコルにより日本のデータセンターから配信される仮想デスクトップ環境を利用して、勘定系システムや情報系システム、電子帳票システムを利用する仕組みを構築しました。大野氏は、「XenDesktop の仮想デスクトップOS 用のハイパーバイザーとしてCitrix XenServer® を採用し、支店ごとに3 ~4種類の仮想デスクトップイメージをプロビジョニングサービスの機能を利用して配信しています。OVS は勘定系システムですので、サービス停止は許されません。そこでまったく同じ仕組みをもうひとつ別のデータセンターに構築することで完全に二重化しています」と話します。プロビジョニングサービスはXenDesktop の1 機能で、OS、アプリケーションのイメージをテンプレート化し一斉配信できるため、ユーザーごとのデスクトップ設定やデータ管理の最適化を実現できます。仮想デスクトップは、まず2011 年1 月にシンガポール支店で開始されました。また今後は、同じくアジア地域のシドニーとバンコックの支店でも利用を開始する予定です。これにより、アジア地域では、約1,000 台のクライアント端末で仮想デスクトップを利用することになります。さらに、アジア地域での導入経験を生かして、欧州10 カ国、約1,000 台での本番稼働を目指しています。XenDesktop を採用した理由を大野氏は、次のように語ります。「ICA プロトコルを搭載していたことがXenDesktop を採用した最大の理由でした。海外の支店と日本のデータセンターの間には距離があるため、いかに快適なパフォーマンスを実現するかが重要でした。実際にテストもしてみましたが、ネットワーク遅延がほとんどなく、快適に利用できました」。大野氏はまた、「ハイパーバイザーにXenServer を、仮想デスクトップへのデスクトップOS イメージの配信にプロビジョニングサービスを採用することで、シトリックスのトータルのサポートを期待できます。もし障害が発生した場合でも、問題の切り分けが容易になることから、シトリックス製品で統一することを決めました」と話しています。
XenDesktop を導入したことで、アジア、欧州の各支店に分散している約20,000 台のクライアント端末を、データセンターに設置したサーバーでコントロールできるようになります。大野氏は、「業務アプリケーションに変更があった場合でも、サーバー側を一括で更新すれば、クライアント端末1 台1 台に対して作業を行う必要はありません。これにより、メンテナンスにおける作業効率が大幅に向上します」と話します。これまで業務アプリケーションに変更があった場合には、更新モジュールを各支店のサーバーに配信し、利用者がクライアント端末を立ち上げたときに業務アプリケーションが更新される仕組みになっていました。この仕組みでは、更新が正常に終わるまで端末やアプリケーションを利用することができないなどの問題がありました。大野氏は、次のように語ります。「欧州と日本では時差があるので、夜中に問い合わせが来ることもありました。しかし今後はこうしたことも少なくなります。またデスクトップOS イメージを日本のデータセンターで集中管理できるため、プログラムの改修、パッチ適用、ハードウェアやソフトウェアなどのリソース管理負荷が軽減されます。さらに、セキュリティパッチ適用やウィルス対策をデータセンターで一括して行えますから、セキュリティが一層向上します。また日本側が管理する業務アプリケーションと、海外の各支店が管理するOA アプリケーションを分離できるので、OA アプリケーションをメンテナンスする各支店の管理者の作業負荷も軽減されます」。またシステム部 基盤第三Gr 調査役の佐藤 新氏は、「XenDesktop を導入したことで、セキュリティ面も完全に日本側で集中管理できるようになりました。これにより、欧州およびアジア地域においてもIT ガバナンスを効かせることが可能になり、その結果セキュリティ品質を大幅に向上する事ができました」と話します。また、銀行にとって初となる勘定系システムへのデスクトップ仮想化導入プロジェクトであったため、円滑に進めるためにも、迅速で的確なプロジェクト支援が必要でした。そこで今回のXenDesktop 導入にあたり三菱東京UFJ 銀行は、シトリックスのコンサルティングサービスを採用しました。このコンサルティングサービスでは、仮想化プロジェクトにおける要件定義、設計、構築、テストまでのフルライフサイクルをシトリックスのコンサルタントが支援します。このコンサルティングサービスについて佐藤氏は、次のように語ります。「OVS は当行の海外銀行業務の根幹をなす、非常に重要なシステムの一つです。そのためプロジェクトの全体状況を把握し、業務およびシステムの課題を的確かつスピーディに解決出来るプロフェッショナルが必要でした。これだけの開発要求を計画どおりに実現させられた訳ですから、プロジェクトのフェーズ単位でタイミングよくコンサルティングサービスを利用して良かったと思っています」。
今後、三菱東京UFJ 銀行では、海外支店が利用するアプリケーションに関しては、XenDesktop およびCitrix® XenApp® に集約していくことを検討しています。佐藤氏は、「将来的に、クライアント端末の入れ替えを行う場合でも、XenDesktop、XenApp であれば端末に依存しないので、移行作業も容易になるでしょう」と話します。また前澤氏は、「勘定系システムであるOVS にXenDesktop を採用したことで、広く行内各部署から注目を受けています。海外の支店はアジア、欧州地域だけではなく、また利用されているアプリケーションも様々です。海外支店のすべてのクライアント端末の管理を集約する目的で仮想化したいという要望があります。そこで今後プロジェクトを立ち上げ、XenDesktop、XenApp の利用を検討する予定です」と、今後の期待を話しています。
システム部 基盤第三Gr 上席調査役
株式会社三菱東京UFJ 銀行
課題
ソリューション
ベネフィット
導入アプリケーション
ネットワーク環境
XenApp, XenDesktop, XenMobile and XenServer are part of the Xen® family of products.
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