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1946 年にAIU コーポレーション日本支社を開設して以来、外資系損害保険会社のパイオニアとして、常に新しい価値を持つ商品やサービスを展開しているAIU 損害保険(以下、AIU)。「私たちは、お客さまにかかわるリスクに対し、コンサルティングを通じて、常に最適な解決策を提供いたします」という経営理念 に基づき、「お客さま中心主義」をさらに徹底し、より一層「信頼され、選ばれる保険会社」を目指しています。また、AIG グループの一員であるAIU は、世界130 以上の国と地域で顧客にサービスを展開するAIG のネットワークと長年培った経験を活かし、“世界品質の安心”を提供。その一環として、社員がどこのオフィスからでも自分のデスクトップ環境にアクセスす ることができ、迅速な事故対応や安全なデータ管理を可能にするため、Citrix® XenDesktop® が採用されています。
AIU では、営業担当者が持ち歩くノートPC の情報漏えい対策強化を検討していました。システムデリバリー部 部長の長田 秀志氏は、「2009 年ごろから、ノートPC の紛失や盗難による情報漏えいを防ぐことを目的に、仮想デスクトップの導入を検討していました」と当時を振り返ります。またクライアントPC のOS のサポート終了を考慮し、PC の入れ替えが必要でした。 システムデリバリー部 IT & ネットワーク担当 マネージャーの麻生 孝敏氏は、「仮想デスクトップを導入した目的はいくつかありますが、個人情報を保護するというセキュリティの観点、そして社内で使用されているクライアン ト端末の運用効率を向上させるという観点の大きく2つです」と話します。そこで2010 年より、デスクトップ仮想化システムの本格的な導入検討を開始します。長田氏は、「すでに米国本社でシトリックス製品を使った仮想化システムのテストが開 始されていました。そこで、グローバルスタンダードを採用した方が良いと判断し、XenDesktop の採用を決めました」と話しています。
AIU では2010 年9 月にクライアントPC の全面刷新を決定し、デスクトップ仮想化システムの検討をスタート。 2011 年1 月にシステム設計を、11 月にシステム構築を開始しました。 また12 月にパイロット環境を構築し、2012年2月までに約300 名のパイロット運用を実施。その後、2012 年3 月より各拠点へ本格展開を開始し、6 月末までに全拠点・全オフィスのPC 約5,500 台へ、Windows 7 の仮想デスクトップ展開を完了しました。 長田氏は、「上流設計を行っている2011 年3 月に、東日本大震災が発生しました。このとき東京のデータセンター(DC)に問題は発生しませんでしたが、どれだけ強固なDC であっても、ネットワークや電源供給など、周辺の設備が停止してしまうと使えなくなります。そこで基本設計に急きょ、ディザスタリカバリーを追加しまし た」と話します。システム構成は、XenDesktop が稼働するサーバーを東日本DC と西日本DC に設置、利用者の半数を東日本、もう半数を西日本に振り分けています。 これにより、一方のDC が停止しても、もう一方のDC にアクセスすることで、社員は業務を継続できます。 また高速かつセキュアなアプリケーションデリバリコントロールを目的に、Citrix NetScaler ® MPX も採用しています。麻生氏は、次のように語ります。「災害発生時に会社に来ることができなくても自宅から業務ができるなど、事業継続性計画 (BCP:Business Continuity Plan)を考慮した設計になっています。また、片方のDC が停止しても、24 時間以内にもう一方のDC で全社員の仮想デスクトップ環境を利用できる体制も確立しています」。システム構築のアプローチについて長田氏は、「デスクトップ仮想化システ ム構築の実績を評価して、日本ビジネスシステムズに構築を依頼しました。 また設計から実装まで、シトリックスのコンサルティングサービスを利用したため、 プロジェクトをスムーズに進めることができました」と話しています。
AIU では、2012 年2 月より仮想デスクトップの全国展開と平行して、書類をスキャンしたイメージを仮想デスクトップ上で確認しながら保険金の支払いを行う、ペーパーレスの仕組 みを用意しています。損害サービス統括部 オペレーション管理課 マネージャーの江藤 政治氏は、次のように語ります。 「たとえば自動車事故を処理する場合、これまではお客さまとの打ち合わせに紙の書類を持って出かけていました。今後はノー ト型のシンクライアント端末を持って行き、お客さまにはスキャンしたイメージを見てもらいながら対話ができるようになります」。また各オフィスに導入され たデスクトップ型のシンクライアント端末は、無線LAN に対応しており、災害などで一部のオフィスが使用できなくなった場合も、他のオフィスで自分のデスクトップ環境にアクセスすれば業務を継続できます。麻生 氏は、「以前はLAN ケーブルを施設してPC をセットアップするのに非常に時間がかかっていましたが、今はほとんど時間がかかりません」と話します。さらに仮想デスクトップは端末側にデータが残らな いことから、情報漏えいの心配もなく、在宅勤務も可能になりました。在宅勤務や外出先などのモバイルアクセスには、ワンタイムパスワードを使用すること で、一層セキュリティを強化しています。損害サービス統括部 オペレーション管理課 課長の江藤 俊輔氏は、「広域災害のサポートで多くの社員が現地に出向きましたが、現地のPCで自分のデスクトップにログインでき、すぐに業務を開始できました」と話 します。またAIUは、ワークライフバランスの向上を目的に、在宅勤務の実施にも積極的に取り組んでいます。現在、業務上在宅勤務が認められている部門 で、人事部に申請を行って承認された社員は在宅勤務を実施しています 。在宅勤務用の端末は会社が支給していますが、古いPC を有効活用しています。こうした取り組みが評価されたこともあり、日本テレワーク協会の「テレワーク推進賞」において、2012 年、2013 年と2 年連続「優秀賞」を受賞しています。
今後の取り組みについて麻生氏は、「オフショアやBPOでもXenDesktopの活用を推進しています。XenDesktopを使うことで、ライ センスの不正使用をさせないなど、ガバナンスも強化できるからです。また、今後は、Citrix XenAppRのアプリケーション配信機能の推進も考えています。これにより、運用やライセンス管理の効率化などの効果が期待できます」と話します。 また 長田氏は、「災害が発生した場合、常に手元に会社支給の端末があるわけではありません。そこで災害対策の一環として、個人所有の端末で仕事をする BYOD(Bring Your Own Device)の導入も進めています。またスマートフォンやタブレット端末など、マルチデバイス対応も推進していきます。 すでに約700名の営業担当者に タブレット端末を配付しており、専用アプリケーションを業務に利用しています。今後は、タブレット端末からXenDesktopの利用も予定していきま す」と話しています。
システムデリバリー部 部長
AIU 損害保険株式会社
導入の背景
ソリューション
ベネフィット
導入アプリケーション
XenApp, XenDesktop, XenMobile and XenServer are part of the Xen® family of products.
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