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九州で一番の広さを誇り、多くの離島を有する鹿児島県。桜島をはじめ豊かな自然に恵まれ、2011年に全線開通した九州新幹線による経済効果も波及 しています。その鹿児島県に根ざしたリーディングバンクである鹿児島銀行は、「健全経営、地域貢献、顧客志向、企業活力」という企業理念に基づいて、ゆる ぎない経営基盤を確立しています。2012年4月より3年間の計画で実施している「第5次経営戦略計画(略称:第5次マスタープラン)」では、「地域に対 して徹底的にコミットしていくステージ」と位置づけ、「もっと かぎん」をスローガンに、「地域のために尽くし、愛される銀行」を目指しています。こうした取り組みの一環として、ITの活用も積極的に推進。たとえば、 顔を認識して性別や年齢を識別し広告を表示するデジタルサイネージを店舗に設置するなど、先進的なIT活用にも積極的に取り組んでいます。
鹿児島銀行では2007年12月に、セキュリティの強化を目的に、PC端末側にデータを残すことなくアプリケーションを利用できる、サーバー・ベー スド・コンピューティング(SBC)型の他社シンクライアントシステムを導入しました。このシステムの対象は各店舗で業務利用する端末で、基本的に1人1 台、端末の数は2,500台近くに及びました。システム部 部長の赤塚 典久氏は、「以前のシンクライアントシステムでは、情報漏えい防止の目的は達成できていましたが、環境の変化に迅速に対応できる仮想デスクトップ基盤の必 要性を感じるようになりました。また第5次マスタープランのスローガンである“もっと かぎん”の実現に向け、お客さまとの接点でもっと情報を活用するためには、仮想デスクトップ基盤の果たす役割はますます大きくなり、ワークスタイルの変革 も欠かせないテーマと考えました」と話します。
ワークスタイル変革を担う仮想デスクトップ基盤の構築は、2012年4月より検討が開始され、2013年5月にCitrix® XenApp®の 採用を決定しています。赤塚氏は、「ワークスタイルの変革では、タブレット端末やスマートフォンといったマルチデバイスの活用、個人のデバイスを業務で利 用するBYOD(Bring Your Own Device)など、いつでもどこからでも業務ができる仕組みの実現を目指しています。またお客様への説明等に動画や画像、音声など、将来を見据えた基盤 技術が欠かせないと判断しました」と検討当時を振り返ります。
仮想デスクトップ基盤にXenAppを採用した理由を赤塚氏は、次のように語ります。「これからのシステムを考える場合、ワークスタイルの変革は欠 かせないテーマです。それを実現する上で、また将来の選択肢を広げておくためにも、デスクトップ仮想化のデファクトスタンダードである、XenAppを採 用しました」。また、システム部 システム開発グループ 主任調査役の吉永 聡氏は、「さまざまな端末に対応し、多くのアプリケーションが動き、かつセキュリティが担保できる点を評価しました。また、低帯域幅のネットワーク環境で も、動画や音声が問題なく使えるCitrix HDX®テ クノロジーも優れていました。XenAppは、鹿児島銀行として目指している、ワークスタイルに拡張性を与えることのできる基盤になりうると考えました」 と話します。今回、構築された仮想デスクトップシステムは、物理サーバーをHyper-Vで仮想化し、仮想サーバー上にXenAppを導入しています。吉 永氏は、「Hyper-VとXenAppの組み合わせは親和性も高く、実績も豊富であることから採用を決めました。また店舗からのXenAppサーバーへ のアクセスには、同じシトリックス製品であるCitrix NetScaler® MPXを採用しました。現在は、XenAppサーバーへのゲートウェイ、および負荷分散装置として使っています。将来的にはタブレット端末などの導入も検討しているので、その際の安全なリモートアクセスの基盤としても活用できると考えています」と話します。
また、ユーザーのパフォーマンスをモニタリングするためにEdgeSight の機能も活用しています。しきい値を監視することで、パフォーマンスに問題が出た場合でも迅速に対処することが可能になっています。XenAppと同じシ トリックスのNetScalerとEdgeSight 機能を採用したことで、親和性の高い安定したシステムを構築することができています。吉永氏は、「各店舗からCitrix Receiver™ を利用して、センター内のXenApp サーバーを経由し、多くの情報系アプリケーションを使用しています。今回、Internet Explorer 6(IE6)とInternet Explorer 8(IE8)のハイブリッド環境を構築できたので、新旧のアプリケーションを幅広く利用できる環境を手に入れることができたと考えています」と話します。 吉永氏は、「Web アプリケーションを利用する場合、アプリケーションに対応したブラウザを予め起動するのが一般的ですが、我々はユーザーの利便性を考え、1つのWeb 画面からアプリケーションのリンクをクリックするだけで、アプリケーションに最適なバージョンのブラウザを自動的に起動する、より使い勝手のよい仕組みを 今回構築しました」と話しています。
XenApp導入にあたっては、まず部内でシステム検証を行い、次に本部でのシステム検証を経て営業店に展開するという、段階的な導入を実施。2013年11月より本部での運用を開始し、2014年1月末から営業店への展開を開始しました。3月には155か店※ の全営業店で、仮想デスクトップシステムの稼働を開始しました。仮想デスクトップシステム導入の効果を吉永氏は、次のように語ります。「鹿児島県には、種 子島や屋久島、奄美大島など、数多くの離島がありますが、それらの店舗では十分なネットワーク帯域を確保できないケースもあります。そういう環境の中でも HDX の技術を活用することで、動画や音声といった様々なデータを活用できるようになりました。またシンクライアント端末が故障した場合でも、端末を交換すれば 迅速に業務を再開できるので、拠点に出向くこともなく、運用効率が向上しています。今後はこの基盤を活用して、お客様や営業店に喜んでもらえるシステムを 提供していきたいと考えています」。鹿児島銀行ではXenApp の導入により、1つのWeb 画面から、Windows Server 2008 環境のIE 8で動作するアプリケーションとWindows Server 2003環境のIE 6で動作するアプリケーションを利用する仕組みを実現しています。これにより古いバージョンのアプリケーションも、改修することなく有効利用できていま す。吉永氏は、次のように語ります。「これまでは利用できるブラウザが1種類に限定されていたことから、新規アプリケーションを導入する際には、既定のブ ラウザのバージョンにあわせてアプリケーションを改修する必要がありました。今回、ハイブリッド環境となったことから、アプリケーションの改修にかかるコ ストを削減できると考えています」。一方、利用者側のメリットについて吉永氏は、「すでにXenAppを利用している営業店の窓口担当者からも、“今後は タブレットを使ってお客様へよりよいサービスを提供したい”という前向きな意見が上がっています」と話します。
さらに鹿児島銀行では、今回のXenApp の導入にあたりシトリックスのコンサルティングサービスを利用することで、高品質な設計とスピーディーな課題解決によりスムーズにカットオーバーを迎える ことができました。吉永氏は、「導入に際しては、シトリックスコンサルティングサービスを活用することで、構築期間の短縮と早い段階でのシステム安定性を 確保できました。システムの構築範囲も多岐にわたったのですが、大きなトラブルもなく、スムーズに移行することができました」と話しています。
※ 2014年3月末現在
今後も鹿児島銀行では、第5次マスタープランを実現するための取り組みを推進していきます。赤塚氏は、「XenAppを導入したことで、将来のワー クスタイルの選択肢が増えたと思っています。また今後は、タブレット端末の業務利用など、お客様のお役にたてる銀行を目指していきたいと思っています」と 話します。
システム部 部長
株式会社鹿児島銀行
導入の背景
ソリューション
ベネフィット
導入アプリケーション
Citrix製品・サービス
XenApp, XenDesktop, XenMobile and XenServer are part of the Xen® family of products.
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