ワークスタイル変革のためのIT基盤にXenDesktopを採用。 時間、場所、モノに左右されないワークスタイル変革と安全なBYODの両立を実現

株式会社ユナイテッドアローズ(以下、ユナイテッドアローズ)は、独自のセンスで、国内外から調達したデザイナーズブランドとオリジナル企画の紳士服・婦人服および雑貨等商品をミックスし販売するセレクトショップを中心に展開する高感度ファッション専門店グループです。ファッションに敏感な客層をメインターゲットに、コンセプトが異なる全15ストアブランド208店舗を全国に展開しています(2013年3月末現在)。経営理念である「私たちは、世界に通用する新しい日本の生活文化の規範となる価値観を創造し続けます。」の実現に向け、社是である「店はお客様のためにある」を判断基準に、継続的な接客サービス向上に取組んでおります。

また直営通販サイト「UNITED ARROWS LTD. ONLINE STORE」の運営や、店舗での業務支援ツールとしてiPhoneを導入するなど、ITの活用も積極的に推進。約3千人の従業員一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境の実現を目的に、人材育成や働きやすい職場環境の整備にも取り組んでいます。その一環としてワークスタイルの変革を目指し、Citrix® XenDesktop®を採用した仮想デスクトップ環境を構築。個人所有のデバイスを業務に活用するBYOD (Bring Your Own Device)も実現しています。

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導入の背景:ワークスタイル変革による利便性と生産性の向上

ユナイテッドアローズでは、従来、スマートデバイスから会社のメールやスケジュールを確認する仕組みは導入していませんでした。しかしスマートフォンを利用する社員が増えてきたこともあり、まず2010年1月に、スマートフォンやタブレット端末から社内のメールやスケジュールに直接アクセスする仕組みを役員向けに試験導入しました。一方で、より一層の業務効率化を目指し、ITを活用したワークスタイルの変革を推進することも重要な取り組みでした。事業支援本部 情報システム部の桑田 和紀氏は、「ワークスタイル変革の一環として、"時間、場所、モノに左右されない働き方を提供する"ためには、今後のシステムがどうあるべきかを検討しました」と話します。検討の結果、ユナイテッドアローズでは、仮想デスクトップ環境を採用することを決定しました。

ソリューション:XenDesktopを採用し、ワークスタイル変革のための安全なIT基盤を構築

ユナイテッドアローズでは、2010年末より、部長職以上に対して、自宅や出張先、外出先からの承認や売上確認などが可能なモバイルアクセスの仕組みを提供することを目的に、仮想デスクトップ環境を導入することを決定。2011年の年初から、情報システム部でのトライアル・検証をかさね、2011年6月にXenDesktopによる仮想デスクトップ環境を展開しました。ユナイテッドアローズが構築した仮想デスクトップ環境は、ハイパーバイザーとしてMicrosoft® Windows Server® 2008 R2 Hyper-V™を採用。Windows XPとWindows 7の仮想デスクトップをWindows、Mac、iPad等、様々なクライアント端末に配信しています。仮想デスクトップ上では、売上・在庫管理システム等の業務システムや、オフィススイート製品、メールやスケジュールなどのグループウェア機能、イントラネット、ファイルサーバー、Microsoft® Lync®等のコミュニケーションツールなど、自席とほぼ同等のデスクトップ環境を利用できます。

桑田氏は、「PCやスマートフォン、タブレット端末など、さまざまなデバイスを利用したいという要望があり、マルチデバイス対応は重要でした。また海外の出張先などで、低帯域でもストレスなく使えるICA®プロトコルを評価して、XenDesktopを採用しました。以前、MetaFrame(現名称: Citrix XenApp®)を使っていたことがあり、ICAプロトコルのパケット圧縮率とそのメリットを理解していたことも、今回XenDesktopを採用した理由のひとつです」と話します。桑田氏は、「システム構築を担当した伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)様からも、機能的に十分要件を満たすとの報告を受け、導入を決めました。実際、XenDesktopの導入も1カ月程度で完了し、特に苦労はありませんでした。CTCのサポート、運用体制にも非常に満足しています」と話しています。

導入効果:ワークスタイル変革による生産性向上と、BYODの両立

XenDesktopを導入した効果を桑田氏は、次のように語ります。「"どこでもデスクトップ"と説明していますが、利用者が仮想化を意識することなく、いつでも、どこからでも、どんなデバイスからでも安全に使える環境を実現できました。その点では期待通りの効果が出ています。また、デスクトップ仮想化導入の結果としてBYODも実現できたことで、利用者の満足感とワークスタイル変革を同時に進めることができました」。現在、XenDesktopは主に部長職以上の役職者に利用されており、個人のPC、MacやiPad、会社貸与のiPad、モバイルPCにより、自宅や出張先、外出先からも仮想デスクトップを利用することができます。特にBYODにより、個人の好きなデバイスも利用できるようになったため、社員のモチベーションと利便性が向上し、結果的に業務の生産性を上げることができました(図:「ユナイテッドアローズのワークスタイル変革による効果」参照)。桑田氏は、「デスクトップ仮想化を導入した当初、利用者向けにiPadやMacを使ってXenDesktopのデモを実施すると、まず驚きの声が上がりました。ITリテラシーの高い従業員ばかりではないので、最初は使われないのではないかと心配もしましたが、すでに広く利用され、熱心な問い合わせもあります。50名以上いる部長職以上のほぼ全員が仮想デスクトップを活用しており、社長や会長も使っています」と語ります。一方、自身の仮想デスクトップ活用について桑田氏は、「パフォーマンス、信頼性、操作性、すべてに満足しています。特にオフィスでやっていた作業を中断して、移動中、外出先、自宅のどこでもタブレット端末を使い、中断したところからすぐに作業を再開できるのは非常に便利で、圧倒的に利便性が向上したと感じています」と話します。また現在、ユナイテッドアローズでは、クライアントOSとしてWindows XP環境を主に提供していますが、Windows 7へ移行する際には、すべての作業をサーバー側で一括して行えるので、スムーズな移行が期待できます。さらに次のフェーズでは、仮想デスクトップOSとしてWindows 8も検証していく予定です。

今後のプラン:オフライン対応でXenClientにも期待

今後の展望について桑田氏は、次のように語ります。「社員の中には、普段外回りをしていて、週に1回だけオフィスに出社する出店関連の担当者や、売上を確認するために外出先からオフィスに戻ってくる担当者もいます。もちろんモバイルワークの実現には関係各部署との調整や協力が必要ですが、将来的にはこうした社員にも、ぜひ仮想デスクトップを使ってもらいたいと思っています。テクノロジー側の素晴らしいソリューションが既にあるのですから」。実際にユナイテッドアローズの情報システム部では、Microsoft Lyncを利用して、ミーティングの仮想化も実現しています。これによりミーティングも含めた通常業務が、どこにいても可能になっています。またユナイテッドアローズでは、今後Windows 8の利用を視野に入れ、システムの32ビット環境と64ビット環境の並存も検討していく予定です。仮想デスクトップ環境のWindows XPリプレイス時にはオフライン対応も含めて検討するため、Citrix XenClient™にも大変注目しています。

XenDesktopの導入により、ワークスタイル変革を実現できました。またこの結果、BYODも実現できています。BYODにより、個人の好きなデバイスを利用できるようになったため、社員のモチベーションと利便性が向上し、結果的に業務の生産性を上げることができました
- 桑田 和紀 氏

事業支援本部 情報システム部

株式会社ユナイテッドアローズ

導入の背景

  • ワークスタイル変革による利便性、生産性の向上

ソリューション

  • XenDesktopの採用によりワークスタイル変革のための安全なIT基盤を構築

ベネフィット

  • 時間、場所、モノに左右されないワークスタイル変革と安全なBYODを両立
  • 個人所有の好きなデバイスで仕事ができる満足感と、生産性の向上

導入アプリケーション

  • 売上、在庫管
  • オフィススイート製品
  • グループウェア
  • コミュニケーションツール
    (Microsoft Lync)