Citrix XenDesktopの導入でITの運用コスト削減とリスクの 低減を両立。クラウド・サービスの展開に期待

ニッセイグループのIT戦略を支援することを目的に、1999年に誕生したニッセイ情報テクノロジー(NISSAY IT)。ニッセイグループのITシステムだけを構築、運用しているのではなく、たとえば外資系の保険会社に向けたソリューションの提供や、保険の支払い査 定に深く関連する医療領域のIT化などにも注力しています。また保険の販売チャネルが、営業職員から、代理店、そして金融機関代理店へと拡大していること から、新しい販売チャネル向けの業務パッケージなども提供。ニッセイグループにおけるITシステム構築で培った、高度な保険・金融の知識や業務ノウハウな どを生かして、顧客のIT化戦略を「ずっと支える」から、「もっと役立つ」パートナーへとなるべく、より一層のサービス向上に取り組んでいます。さらに NISSAY ITでは、保険業界のIT化におけるデファクトスタンダードを確立し、ニッセイグループをはじめとする保険業界にサービスとして提供していくことも目指し ています。その一環として、クラウド環境の構築にも取り組んでおり、まず、デスクトップ環境の仮想化を実現するため、Citrix® XenDesktop®を利用したプライベート・クラウド環境を社内に構築しました。

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課題:IT運用管理の効率化とリスク低減をいかに両立するか

現在、保険業界では、少子高齢化により保険市場が縮小している中、経済状況も悪化し、経営環境が非常に厳しくなっています。そこで、いかに顧客満足 度を向上させながら、効率的な経営を実現していくかが、市場における競争優位性の鍵となっています。一方、急成長している分野として医療保険があり、この 分野でどのように差別化していくか、あるいは戦略的な投資をしていくかも重要な経営課題となっています。基盤ソリューション事業部 ジェネラルマネジャー 兼 インフライノベーション事業部 R&D推進ブロック インフラサービス開発ブロック チーフマネジャーの高倉 禎氏は、次のように話します。「経済環境が堅調なときには、保険会社も膨大な投資をしてIT資産を保有することが差別化につながる傾向にありました。しか し、市場や顧客の嗜好の変化が激しい現在では、これまでのような保有型のITではなく、必要なときだけ使うというITが効果的です。そこでクラウド環境の ような仕組みが有効になります」。

またNISSAY ITにとって、セキュリティ・リスクの管理も解決すべき重要な課題のひとつでした。たとえば生命保険会社では、顧客に健康上の問題などが発生した場合に は、災害など何があっても保険金を支払わなければならないという責任があります。つまり、どんな場合でも事業を継続する事業継続性が重要になります。さら に紙で情報を管理している時代は、ファイルを数冊持ち出すことは現実的ではありませんでしたが、現在では、ファイル何冊分ものデータをノートPCやUSB メモリで簡単に持ち出すことが可能です。そのため、より強固な情報漏えい対策も必要でした。インフライノベーション事業部 R&D推進ブロック マネジャーの南山 浩司氏は、「これまでのIT化により事業の効率化を実現できたことは事実ですが、逆にリスクも増大させることになりました。そこで“ITの進化によるリス クの拡大を、ITによりいかに解決するか”が重要であり、その解決策のひとつが仮想化となります」と話しています。

ソリューション:デスクトップ仮想化を決定。XenDesktopを導入し10,000ユーザーに展開

NISSAY ITは、2008年末ごろから仮想化に取り組んでいくことを決定し、まずはサーバー環境の仮想化を実施。約50台の物理サーバーを5台に集約しました。次 に、2009年春からデスクトップ環境の仮想化に取り組みはじめ、2010年7月からXenDesktopの導入を開始。2010年10月より、まずは NISSAY IT社内1,000ユーザーから本番稼働を開始し、2011年には10,000ユーザーに展開予定です。高倉氏と南山氏は、「“構想期間は長く、実装期間 は短く”が、XenDesktop導入における成功の秘訣です」と話します。XenDesktopが採用されたのは、国内の大手企業に導入された実績が あったことが最大の理由でした。インフライノベーション事業部 R&D推進ブロック 兼 インフラサービス開発ブロック 専門職の青山 宏氏は、次のように語ります。「他社製品も検証してみましたが、設定などの扱いは簡単だったものの、技術面の検証や、クラウド化を見据えた効率化とリスク 管理の両立を考えた場合には、機能的に物足りませんでした。逆にXenDesktopは機能が豊富で、一見、扱いが難しそうでしたが、シトリックスのサ ポートもあり、まったく問題なく導入できました」。

NISSAY ITでは、XenDesktopのアプリケーション仮想化機能を活用。メールや勤怠入力、会計・給与システム、セキュリティ対策など、社内システムの一部 を社内に展開しています。青山氏は、「1台の物理サーバー上で200ユーザーを管理しています。他社製品だとここまでのシステムは構築できませんでした。 他社製品の制限に比べ、4倍程度のユーザーを管理できることもXenDesktopを採用した理由のひとつでした」と話しています。

導入効果:XenDesktop 導入で40%のROI 向上を期待

XenDesktopを導入したことで、すべてのデータやアプリケーションをデータセンター側で管理することができたため、情報漏えいのリスクは大 幅に軽減されました。インフライノベーション事業部R&D推進ブロック専門職 水田 智之氏は、「これまでにもハードディスクの暗号化やデータ管理の徹底などの取り組みを推進してきましたが、厳密なリスク管理はなかなか困難でした」と話し ます。また、データセンターの冗長化やディザスタリカバリーなどの仕組みをきちんと導入しておくことが前提になりますが、XenDesktopの導入によ り、強力な事業継続性を確立することも可能になります。高倉氏はXenDesktopを導入した効果を、次のように語ります。「XenDesktopは、 非常に付加価値の高い、複数の課題を解決できるソリューションです。つまりリスクの低減と運用管理の効率化という、相反する2つの問題を効果的に解決でき ます」そのほか新型インフルエンザの流行を背景に、パンデミック対策としてもXenDesktopが有効になります。南山氏と青山氏は、「パンデミック対 策は、これまで意識していなかったこともあり、想定外の効果です。パンデミックの場合でも、XenDesktopを利用すれば、自宅からセキュアに業務を 遂行することが可能になります」と語ります。「XenDesktopを利用した長期的な取り組みにより、期待している約40%のROI(投資対効果)向上 という効果を現実的なものにできます。XenDesktopを導入したことは、ITシステム構築としては究極の形だと思っています」と高倉氏は話していま す。

今後のプラン:XenDesktopを数万ユーザーに展開しクラウド化にも期待

NISSAY ITでは、2011年には、10,000ユーザーにXenDesktopを展開。将来的には外部にも展開することを目指しています。高倉氏は、「まずは、 ニッセイ情報テクノロジー全体にXenDesktopを展開し、その後、順次拡大していきたいと思っています。最終的には、クラウド環境による顧客向け サービスを実現することで、本格的なXenDesktop環境の拡大を見込んでいます」と話します。また今後、XenDesktop環境を拡大していくた めに、負荷分散の仕組みとしてCitrix® NetScaler®を使用することを計画しています。水田氏と、インフライノベーション事業部 インフラサービス開発ブロック 井上 一馬氏は、「現状ではどれだけ帯域幅が必要なのか分からないので、ハードウェアアプライアンス版を使用して検証している最中ですが、今後は仮想アプライア ンスであるCitrix® NetScaler® VPXの使用も視野に入れています。究極の効率化を考えた場合、すべての機能をワンパッケージに統合することが有効です。このとき

Citrix Solution について

Citrix® XenDesktop® はすべてのアプリケーションおよびデスクトップを、オンデマンドでサービスとして提供する業界初のソリューションです。Citrix® XenAppTM はWindows アプリケーションデリバリーのデファクトスタンダードです。アプリケーションの仮想化とアプリケーションストリーミングの2 種類のデリバリーで、あらゆるユーザー、あらゆるデバイス、どのようなネットワーク環境からでも最適なアクセス体験を提供します。Citrix® NetScaler® は、Web アプリケーションを最適化するためのアクセラレーション機能と高度なセキュリティ機能を備えた次世代アプリケーションデリバリーシステムです。

XenDesktopを利用した長期的な取り組みにより、期待している約40%のROI向上という効果を現実的なものにできます。XenDesktopを導入したことは、ITシステム構築としては究極の形だと思っています
- 高倉 禎 氏

基盤ソリューション事業部 ジェネラルマネジャー 兼 インフライノベーション事業部 R&D推進ブロック インフラサービス開発ブロック チーフマネジャー

ニッセイ情報テクノロジー株式会社

課題

  • 運用管理の効率化と
    リスク低減
  • セキュリティ強化

ソリューション

  • XenDesktopによるデスクトップ仮想化

ベネフィット

  • 運用管理の効率化とリスク低減の両立
  • 事業継続性の確立
  • セキュリティ対策
  • パンデミック対策
  • 約40%のROI向上を期待

導入アプリケーション

  • メール
  • 勤怠入力システム
  • 会計/給与システム

ネットワーク環境