Independent Bank シトリックスのエンドツーエンドの 仮想化ソリューションを導入

Independent Bankは、米国ミシガン州イオニア郡にある、総資産約30億ドルで約1300名の従業員を抱える銀行持ち株会社です。First National Bank of Ioniaとして1864年に設立された同社は、現在ではミシガン州のロウアー半島全体で100を超えるオフィスを運営しています。同社は、小売銀行業務 や商業銀行業務、抵当貸付、投資、権原保険業務など、あらゆる種類の金融サービスを提供しています。

課題:プロビジョニングの活用により運用管理を改善すること

Independent Bankは、市場のトップを走るアプリケーション仮想化ソリューションであるCitrix® XenApp™を導入することにより、データの一元管理、コンプライアンスの順守、限られた帯域幅でのアプリケーション配信の高速化を実現しました。シニ アシステムアーキテクトであるBen Kohn氏は次のように語っています。「我々は標準化したデスクトップをクライアント端末に配信すると共に、アプリケーションをそのデスクトップへと配信 しました。これらはすべてシトリックスのテクノロジを使って行いました」。この何年かの間で、同社は自社のXenApp環境を着実にアップグレードするこ とにより、セルフサービス式のパスワードリセット、SSL VPN接続、アプリケーション性能モニタリングなどの機能を導入してきました。また、同社は、アプリケーションストリーミングの機能を導入することによ り、公開デスクトップへのアプリケーション配信を実現しました。現在では同社は、XenAppを使って自社の小売銀行業務プラットフォーム、消費者融資お よび商業融資プラットフォーム、Microsoft®製品などを含む、120種類を超える金融アプリケーションやオフィスアプリケーションを配信していま す。

最近、Independent Bankは、Citrix® XenServer™を利用してサーバー仮想化を実現するために、シトリックス製品の導入を拡大しました。Kohn氏は話します。「我々は、OSおよびア プリケーションのイメージをXenAppサーバーにストリーミングするために、プロビジョニング機能を持つCitrix XenServer Platinum Editionを選択しました。他社の製品との比較を行ったところ、XenServerは仮想マシン1台当たり2倍のユーザーをまかなえることが分かりま した。また、XenServerは管理インターフェイス用に専用のマシンを必要としないため、実装もより簡単でした」。現在、同社のIT部門は、 XenServerを搭載した6台のDellのサーバー上で、多数の仮想化したXenAppサーバーを実行しています。また同社は、支店内にある1000 台のPC上のOSをより効率的に管理することも必要でした。Kohn氏は話します。「我々が使っていたクライアント端末はDell社の通常のPCであり、 我々はそのPCにXenAppのデスクトップを配信していました。これらのPCはWindows®のOSをローカルで実行していたため、OSへのパッチ適 用、ウィルス対策ソフトのアップデート、その他の管理タスクに多くの時間がかかっていました。我々のシステム運用管理工数は非常に大きくなっていたので す」。

同様に、頻繁に行われるメンテナンスによる、一貫性のないクライアント端末の環境も大きな問題でした。「プロビジョニングのソリューションを使用し ない限り、あるユーザーが他のユーザーと同じクライアント端末環境を利用することができませんでした。同様に、誰かが共有のクライアント端末を使うと、次 の日にはそのクライアント端末が提供する環境が全く違ってしまうという問題もありました。我々は、個々のクライアント端末の管理を一掃したかったのです」 とKohn氏は話します。

シトリックスソリューションの拡張と強化

Independent Bankは、プロビジョニング機能を使用して単一のOSイメージをすべてのクライアント端末へストリーミングするために、Citrix® XenDesktop™ Enterprise Editionを選択しました。Kohn氏は話します。「ユーザーがPCの前に座ると、Windowsのローカルインスタンスが実行されるのではなく、ス トリームされたOSがその端末へ配信されるようになります」。

また、Independent Bankは、新しい機能を利用するためにXenAppをPlatinum Editionへとアップグレードしています。「HDX MediaStreamテクノロジは、社員に大きなメリットをもたらします。この機能により、洗練されたグラフィックスを扱うアプリケーションを、狭い帯 域幅でも高いパフォーマンスで利用することが可能です。例えば、多くのアニメーションを含む自社のオンライントレーニングのアプリケーションをテストした ところ、HDX MediaStreamにより、ネットワーク帯域の消費量が10分の1に縮小されることを確認しました」とKohn氏は話します。その他にも、ユーザーフ レンドリーな機能としてCitrix User Profile Managerが提供されています。これは、ユーザーがプロファイル内で行った変更を記録するものです。これにより、ユーザーが異なるXenAppサー バーにアクセスするたびに同じプロファイル変更を行う必要はなくなります。

OSのプロビジョニングによりユーザーとIT部門の両方にメリットを提供

XenDesktopのプロビジョニング機能を使用してクライアント端末のOSをデータセンターからストリーミングすることにより、 Independent Bankはいくつもの重要な目的を達成しました。1つ目の目的は、ユーザーが「IT部門が実施するアンチウィルスソフトのアップグレードやパッチ適用が原 因で生産性が低下することがないよう、本当の意味での“シンクライアント環境”を実現することでした」とKohn氏は話します。Kohn氏はまた、 「XenDesktopを使うことで、ユーザーは常に一貫したPC環境を利用することができます。PCをリブートするたびに、PCは標準のマスターイメー ジへと戻るからです」と話します。

同社の規模が拡大した場合でも、効率性が改善されているために、既存のIT部門の人員数で多くの仕事をこなすことができ、OS関連の問題への対処も 支店に出向いて行うのではなく、データセンターから実施できます。「XenDesktopのプロビジョニングは、シングルイメージ管理に関して管理上のメ リットが非常に大きいです。また、ロールアウトおよびロールバックを容易に実現することで、全体的なIT効率性を改善するのにも役立ちます」とKohn氏 は話します。
ITコストの見地からは、OSのプロビジョニングは、PCの寿命を最低でも2~3年延長できると言えます。その後、PCの交換が最終的に必要となった場合 には、手頃な低消費電力型のシンクライアント端末に交換することができます。「通常、故障が起きるのはハードディスクですが、ハードディスクが故障した場 合でも、ユーザーのインスタンスファイルはXenDesktop上に格納されるため安心です」とKohn氏は話します。

ユーザーがアクセスしているアプリケーションのパフォーマンスをリアルタイムで可視化

最適なユーザー体験に関するもう1つの重要な側面は、システム上の問題がユーザーの生産性に悪影響を及ぼす前に、それらの問題を素早く特定し修復す ることにあります。XenApp Platinum Editionのアプリケーション性能モニタリング機能は、Independent Bankに新しい手法を提供しました。Kohn氏は話します。「それは、これまで不可能だった、ユーザーが現在利用しているアプリケーションのパフォーマ ンスをリアルタイムでモニタリングできるようになったことです。ファイルサーバーに問題がありパフォーマンスが低下している場合、管理者はそれを確認する ことができます。すなわち、その問題がどれほど広まっているか、どのユーザーがどれくらいの期間、影響を受けているかをモニタリングすることができるので す。我々はこれを利用することで、自社のアンチウイルスソフトウェアの持つ問題を検出し、CPUを過剰に使用しないようにウィルススキャンポリシーを調整 しています。これは、一部のユーザーや、トラブルシューティングを行うIT部門の管理負荷を軽減するのに役立っています」。

災害発生時にも社員が仕事を続けられるようにする

Independent Bankは、Citrix® Access Gateway™ Enterprise Editionを導入することにより、何らかの災害が発生した場合にもユーザーにセキュアな環境でアプリケーションを提供することができます。またこれに より、従来のVPN接続に比べて、リモートアクセス手順を大幅に簡素化することが可能となっています。

ユーザーがXenApp環境にリモートアクセスするために、シンプルで高セキュリティなアクセス方法を必要としていたため、Independent Bankは、Access Gatewayを導入して従来のVPN環境を置き換えました。Access Gateway SSL VPNは、Webクライアントをダウンロードして利用でき、従来のVPNに比べてよりシンプルな使い勝手をユーザーに提供します。また、Access Gateway SSL VPNは、金融サービス業界向けの厳しい規制要件を満たすための、より強固なデータセキュリティを提供します。

本ソリューションは、通常のリモートアクセスをサポートするだけでなく、ビジネス継続性プランの重要な要素をも提供します。「パンデミックが発生し て全社員が自宅待機しなければならない場合、社員が自宅でどんなコンピューターを使っていようとも、我々はAccess Gateway経由で社員のデスクトップをセキュアに提供することにより、自宅のコンピューターを十分に機能させることができます」とKohn氏は話しま す。またバックアップサイトにてXenServerを利用してXenAppサーバーのプロビジョニングを素早く行うことで、迅速な復旧作業を行えます。

Tリソースの集約化により管理工数を縮小

シトリックスのテクノロジを利用してITリソースを中央に集約化したことが、同社にとって大きなメリットをもたらしました。「ユーザーがローカルの クライアント端末にインストールしたアプリケーションを実行していたならば、各サイトに対するより太い回線、各支店へのサーバー設置、オンサイトでのデー タ管理、より多くのクライアント端末の管理などが必要となったでしょう。これを行うためには、少なくとも我社のIT部門の人員を3倍に増やさなければなら なかったと思います」とKohn氏は話します。

Kohn氏は次のように結論付けました。「我社の全体的なビジネス戦略は、いかにして顧客に最良のサービスを提供するかを重視しています。ユーザー 体験の改善、ITの機動性の強化、ビジネス継続性のサポートを実現するものとして、シトリックスのソリューションは、我社にとって卓越した顧客サービスを 提供するための欠かせない手段となっています。」

XenDesktopを使うことで、ユーザーは常に一貫したデスクトップ環境を利用することができます。PCをリブートするたびに、PCは標準的なマスターイメージへと戻るからです。
- Ben Kohn氏

シニアシステムアーキテクト Independent Bank

主なメリット

  • すべてのユーザーに同一のデスクトップ環境を提供
  • IT効率性および柔軟性を向上
  • ビジネス継続性を備えたプラットフォームを提供
  • ネットワークやハードウェアに関するコストを削減

配信するアプリケーション

  • 以下を含む120種類以上のアプリケーションを配信
  • 消費者融資および商業融資用アプリケーション
  • 銀行サービス業務アプリケーション
  • Microsoft® Office Suite 2007

ネットワーク環境

  • Citrix® XenApp™ Platinum Editionを6台のDell R900サーバー上で稼働
  • Citrix Essentials™ for XenServer™ Platinum Edition
  • Citrix® XenDesktop™ Enterprise Edition
  • Citrix® Access Gateway™ Enterprise Edition
  • Citrix® XenServer™ Platinum Edition
  • Microsoft Windows Server® 2003
  • PCおよびWyseシンクライアント