シトリックス認定資格者を400 名以上育成し、 デスクトップ仮想化市場における企業競争力を強化

ICT分野における各種サービスの提供を目的に、最先端、高性能かつ高品質なソリューションの提案、開発、保守運用までを総合的に提供する富士通。ビジネスの中核は、高度な技術とシステムプラットフォームおよびサービスにより、ビジネス最適化する「テクノロジーソリューション」の分野で、売上全体の60%を占めています。

また富士通グループの中で、仮想化を専門的に行い、ITインフラサービスの中核会社として、企業システムの「安全・安定の提供/追求」および「お客様にとって価値あるサービスの創造」を目指す富士通エフサスは、高度なスキルを持つプロフェッショナルが、顧客のIT資産の価値を最大限に高めるソリューションを提供しています。

この両社が現在、特に力を入れている分野のひとつが Citrix® XenDesktop® によるデスクトップ仮想化であり、すでに多くの企業にデスクトップ仮想化システムを導入した実績を持っています。さらに富士通と富士通エフサスでは、今後のデスクトップ仮想化市場における競争力強化と顧客満足度の向上を目的に、シトリックス認定資格者の育成に取り組んでいます。

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人材育成の背景:シトリックス認定資格者の育成により、お客様に安心、安全なデスクトップ仮想化システムを提供

富士通がシトリックス認定資格者の育成を開始した背景を、富士通のプラットフォーム技術本部ISVセンターマネージャーである高田 康宏氏は、次のように語ります。「一般的なICTの知識はもちろん、シトリックス認定資格の知識を兼ね備えたエンジニアを育成することで、お客様に安心してデスクトップ仮想化を導入いただくことが可能になります」。

高田氏は、「デスクトップ仮想化の市場は、年率140%以上の成長を続けている富士通のビジネスの中でも非常に有望な市場です。デスクトップ仮想化を検討しているお客様に、きちんとしたシステムを提供することが必要であり、サーバーやストレージ、ネットワークなどの技術的な知識だけでなく、シトリックスのデスクトップ仮想化の知識が重要になると考えました。そこでシトリックス認定資格者の育成に取り組みはじめました」と話します。

一方、富士通エフサスでは、以前より「仮想化のエフサス」というキャッチフレーズのもとに仮想化を推進してきました。富士通エフサスのサービスビジネス本部 サービス事業基盤推進室、硲 幸弘氏は、「当初はサーバーの仮想化を中心に展開してきました。しかしここ数年は、多様化するワークスタイルや事業継続計画(Business Continuity Plan:BCP)の観点から、デスクトップの仮想化に注目が集まっています」と話しています。

人材育成への取り組み: 2007年から人材育成を開始、現在400名を超えるシトリックス認定資格者が現場で活躍

富士通グループでは、早い時期から、企業システム構築に、仮想化技術を実装してきましたが、技術者の育成という側面でもいち早く取り組みを開始しています。具体的には2010年4月より、本格的な認定資格取得のための人材育成を開始し、2011年度には、仮想化営業資格(Citrix Certified Sales Professional:CCSP)を206名、仮想化アドミニストレーター資格(Citrix Certified Administrator:CCA)を160名が取得。上位資格である仮想化エンジニア資格(Citrix Certified Enterprise Engineer:CCEE)を2名、さらに最上位資格である仮想化アーキテクト資格(Citrix Certified Integration Architect:CCIA)を1名が取得しています。

高田氏は、「現在、富士通グループでは、累計で、400名を超えるシトリックス認定資格者を全国の拠点に配属しています。中でも上位資格であるCCEE、CCIA資格者を有していることは富士通にとって大きな強みです。最上位資格であるCCIA を取得したのは、日本のシステムインテグレーターでは初めてのことです」と話します。

しかし富士通グループでも、一朝一夕に人材育成環境が実現できたわけではありませんでした。高田氏は次のように語ります。「まず会社の取り組みとして資格を取得する体制を確立した経験がなかったので、何から手をつければよいか、試行錯誤の繰り返しでした。そこでまずはシトリックスが提供するさまざまな教育プログラムを利用し、できるだけ短期間で資格を取得できる体制を確立しました」。

また硲氏は、「一番教育を受けてほしい人は、実は一番忙しい人なので、スケジューリングには気を使いました。たとえば、テレビ会議システムを活用して、なるべく受講者に負担がかからない方法を考えました。また社内にSNSを立ち上げて、SNS上で資格取得に関する情報交換を行う仕組みも構築しています。一度やると決めたら、合格するまでがんばるという社風もあったと思います」と話しています。

人材育成の効果:資格取得で顧客に安心感を提供。デスクトップ仮想化に取り組む意気込みをアピール

人材育成に取り組んだ効果を高田氏は、次のように語ります。「まず技術者が理解していないと、デスクトップ仮想化を正しくお客様に伝えることができません。お客様はデスクトップ仮想化を導入することで、セキュリティやBCPの問題を解決したいのです。認定資格を取得することで、デスクトップ仮想化はこういう技術なので、こういう風に問題を解決できますと理論立てて説明できます」。

また硲氏は、「CCAを取得することで、ある一定のレベルに達していることをシトリックスから認めてもらえるので、お客様に安心感を提供できます。またCCAの知識で、より細かなレベルまでお客様と会話ができるので、最近ではお客様からもCCAを取得している技術者をプロジェクトに必ず加えてほしいという指定が増えています。こうした理由から、認定資格者を育成することには意味があります」と話します。

仮想化アドミニストレーター資格であるCCAを取得した富士通エフサス サービスビジネス本部 サービスインテグレーション統括部の中村 真一氏は、「これまでポイント、ポイントで理解していた技術が、資格を取ることで線としてつながったことがCCAを取得した効果です。資格を取得することで、お客様への提案時の大きな自信にもなります。また提案書を書く場合に、認定資格者が400名以上いるということを書けるので有利になると思います。最終的には、最上位資格であるCCIA の取得を目指していきたいと思っています」と話します。

また最も難易度の高い仮想化アーキテクト資格であるCCIAを取得した富士通 プラットフォーム技術本部ISVセンターの渡邉 圭一氏は、「CCIAの取得は、会社としてデスクトップ仮想化に取り組む体制を確立していますということを、お客様にアピールする良い機会になったと思います。資格を取ったからといって、自分自身が変わることは特にありません。これまでやってきたことを続けるだけです。ただ、お客様からすると、同じ作業をしていてもより安心感は増すと思います」と話しています。

最上位資格であるCCIAは、難易度の高い資格として知られており、ワールドワイドのシトリックス認定資格者の中でも、トップクラスの技術者のみが取得している資格です。

今後の展望:さらに人材育成を加速。シトリックス資格取得者のステップアップも推進

今後の人材育成に対する展望について高田氏は、次のように語ります。「今後の人材育成の取り組みは、大きく2つあります。まずは昨年と同様、シトリックス認定資格者を増やしていくことです。また、すでに資格を取得している技術者に関しては、次のステップを目指してほしいと思っています。また特別な教育コースを増やすなど、上位資格者の育成にも挑戦していきたいと思っています。短期間でより多くの認定資格取得者を育成できる体制を確立したいと思っています」。

また渡邉氏は、「資格としては最上位のCCIAを取得したので、今後はCCIAという資格をどのように活用していけばお客様満足度の向上につながるのかということを引き続き考えていきたいと思っています。“富士通 という会社は、デスクトップの仮想化に注力しています”というメッセージを強く出していき、お客様の役に立ちたいと思っています」と今後の展望について語っています。

一般的なICTの知識はもちろん、シトリックス認定資格の知識を兼ね備えたエンジニアを育成することで、お客様に安心してデスクトップ仮想化を導入いただくことが可能になります
- 高田 康宏 氏

プラットフォーム 技術本部 - ISV センター マネージャー

富士通株式会社

課題

  • デスクトップ仮想化への対応
  • 人材育成のための体制の確立

ソリューション

  • シトリックス認定資格の取得に向けた人材育成のための社内体制を確立

ベネフィット

  • 顧客満足度の向上
  • 技術者の意識改善
  • 提案時のアドバンテージ