XenDesktop とXenServer による仮想デスクトップ環境構築により業務の生産性を向上。ワークスタイルを変革し、BCP 対策や在宅勤務への活用も期待

1974 年の創業以来、「オフィスインプルーブメント」という企業理念に基づいて、最も快適で働きやすいオフィス環境の創出を目指すエイコー。オフィスインプルー ブメントでは、今よりもっと使い勝手のいいオフィス、生産効率のいいオフィス、 快適なオフィスを実現するためのIT システムの提案・設計から供給、アフターサービスまでをワンストップで提供する取り組みを推進しています。また、「顧客づくり」「人づくり」「幸せづく り」という経営方針のもと、コミュニケーションを活性化するオフィススペース創りのトータルサポートを提供。ITソリューション構築はもちろん、複合機を 中心としたドキュメントソリューションや、オフィスのレイアウトから施工までを実現するオフィスソリューション、さらにはオフィスに関わる省エネやリサイ クルなどの環境ソリューションまで、幅広い事業を展開しています。こうした取り組みの一環としてエイコーでは、社内IT インフラ全体の仮想化を推進。デスクトップ仮想化の基盤として、Citrix® XenDesktop® を採用することで、業務効率のより一層の向上を目指しています。

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課題:常に最新の技術を取り入れた自社のIT 化と生産性向上を目指す

エイコーでは、顧客のワークスタイルに適したIT ソリューションを提供することで、快適なオフィス環境を実現することが最大のミッションであることから、自社オフィスそのものが、顧客にとってひとつのモ デルになることが重要です。そのため自社のIT 化も常に最新の技術を取り入れていくことが必要です。管理本部 コーポレートデザイン室の石田 和久氏は、次のように語ります。「システム管理面では、社員のクライアント端末に障害が発生した場合、新しい端末を調達してOS をインストールし、ネットワーク環境やアプリケーション、周辺機器などのセットアップを行うことが必要でした。この障害対応の作業は、システム管理者に とって大きな負担になっていました」。また、社外にノートPC などを持ち出すことがセキュリティポリシー上禁止されているために、営業担当者は社内のデスクトップPC で提案書や見積書を作成し、印刷したものを顧客先に持ち込み提案を行い、結果の入力をデスクトップPC で行うために外出先からオフィスに戻らなければならないという課題も抱えていました。管理本部 コーポレートデザイン室 リーダーの古良田 耕司氏は、「デスクトップを仮想化しリモートアクセスが可能になれば、営業担当者がクライアント端末を使うためだけにオフィスに戻らなければならない状況 を改善できます。また、外出先や自宅からでも安全にクライアント端末を使えるようになり、BCP(BusinessContinuity Plan:事業継続計画)対策としても有効です」と話しています。

ソリューション:XenDesktop で仮想デスクトップを実現。

リモートアクセスにiPad を活用

エイコーでは、2010 年5 月ごろからIT インフラの仮想化プロジェクトをスタート。2010 年秋から年末にかけて、XenDesktop の検証環境を構築し、2011 年の初めから大阪と東京の2 拠点で、約20 名のモニターによるテスト利用を開始しました。さらに2011 年4 月より、本格導入の第1 弾として、約20 名の新入社員が仮想デスクトップ環境を利用しています。今回構築されたシステムは、ハイパーバイザーとしてCitrixXenServer™ を採用し、その上にXenDesktop による仮想デスクトップ環境を構築。XenDesktop の1 機能であるプロビジョニングサービスを使用して、デスクトップOS のイメージを仮想PC 上にオンデマンドに一斉展開する仕組みを構築しています。石田氏は、「現在は、デスクトップOS のイメージを大阪オフィス用と東京オフィス用の2 種類用意していますが、将来的には運用管理面を考慮し1 つに統合する予定です」と話します。プロビジョニングサービスで一斉展開されるデスクトップOS のイメージには、社内で利用するMicrosoft Word やExcel、PowerPoint などのオフィススイート製品が含まれます。また外出先からも、XenDesktop にアクセスするためのクライアントであるCitrix Receiver™ をインストールしたiPad を利用して仮想デスクトップにアクセスすることで、オフィスの自席と同様に業務を行うことができます。さらにエイコーでは、XenDesktop に含まれるアプリケーション仮想化機能であるCitrix XenApp™ も活用し、iPad を使って、基幹システムをはじめ、営業担当者が顧客への仮想化ソリューションの提案時にデモで利用するオフィススイート製品や、メール、Web 環境、複合機のメンテナンス用アプリケーションなどにアクセスしています。これら外出先からのリモートアクセスは、Citrix Access Gateway™ を経由してSSL VPN 通信を行うことで、安全に業務を行える仕組みを確立しています。XenDesktop を採用した理由をIT サポート部 IT サポート課 サブチームリーダー 仮想化プロダクト・技術チームの谷口 雅志氏は、次のように語ります。

「XenDesktop を採用した決め手は、Citrix ICA® プロトコルでした。ICA プロトコルにより、アプリケーションや場所を選ばず、快適なパフォーマンスを実現できます。またエイコーでは、2003 年より販売パートナーとしてシトリックス製品を取り扱っており、すでに多くの導入実績があることや、シトリックスのサポート体制も評価して採用を決めまし た」。

導入効果:ワークスタイルの変革で作業効率を大幅に向上、BCP 対策も確立

XenDesktop を導入したデスクトップ仮想化の効果を石田氏は、次のように語ります。「営業担当者からは、iPad を使って外出先から自席のデスクトップ環境にアクセスできるので便利になったと好評です。またシステム管理面においてもデスクトップ環境を一元管理できる ので非常に楽になりました。たとえば以前は、個々のクライアント端末のパッチ適用が適切に行われているかを把握することは困難でしたが、仮想デスクトップ の導入により、パッチも一括して適用できるので漏れがありません」。また今後エイコーでは、仮想デスクトップ環境のクライアントOS をWindows XP からWindows 7 に移行することも検討していますが、Windows 7への移行作業に関しても1 台1 台の端末に個別にOS をインストールする必要がなく、Windows 7 のOSイメージをプロビジョニングサービスによりオンデマンドに一斉配信することで対応できます。石田氏はまた、「新入社員には、シンクライアント端末を 提供しています。既存の社員に関しても、端末の入れ替え時期に合わせてシンクライアント端末へのリプレイスを進めていきたいと思っています」と話していま す。さらに古良田氏は、「XenDesktop を導入したことで、営業、サポート、事務担当者や、システム管理者のすべてのワークスタイルを変革し、業務の生産性を向上していく予定です」と話します。 たとえば営業担当者であれば、顧客への提案時に、iPad を利用して顧客先から社内のXenDesktop やXenApp の環境にアクセスし、仮想デスクトップ上のアプリケーションを見せるデモを行うことが可能です。また現在は営業担当者が社内で提案書や見積書を作る作業を 行っていますが、今後はこれらの作業は他のスタッフに任せ、iPad を持って顧客先での営業活動に専念することもできます。複合機のサポートに関しても、顧客先で複合機のメンテナンスを行うことが多く、作業の確認などを紙 ベースで行っていましたが、こうした作業もiPad から仮想デスクトップを利用して行えるので、会社に戻って入力する必要がなく、業務を効率化できます。このようにまず自社のワークスタイルを改革し、これ をノウハウとして顧客に提案をしています。さらにBCP 対策としても有効であると古良田氏は話します。「2011 年3 月11 日の東日本大震災のときに出張で東京にいたのですが、iPad から仮想デスクトップにより社内システムにアクセスし、必要な業務を行うことができました」。

今後のプラン:XenDesktop を全社展開、

自社の構築ノウハウを生かした拡販も目指す

今後の展望についてIT サポート部 IT サポート課 リーダー 仮想化プロダクト・技術チーム Citrix 認定プロフェッショナルの小畑 拓也氏は、「今回のシステム構築の経験を生かし、お客様に仮想デスクトップ環境を提案する活動を一層推進していきたいと思っています。今後は XenDesktop を自社に導入した実績に基づいて、より説得力のある提案を実現できます」と話します。また現在、XenDesktop 上で利用しているのは、全社で共通で利用しているアプリケーションですが、今後は部門ごとに利用しているアプリケーションに関しても、 XenDesktop の仮想デスクトップ経由でXenApp にアクセスする仕組みを構築し、いつでも、どこからでも仮想デスクトップ環境ですべてのアプリケーションを利用できる仕組みを実現していく計画です。さら にエイコーでは、2011 年の半ばまでを目途に、約320 名の全社員にXenDesktop による仮想デスクトップ環境を展開していく計画です。石田氏は、「現状では、自宅からの社内システムへのアクセスはセキュリティポリシー上、認めていませ ん。しかし今後は、BCP 対策はもちろん、女性社員も多いことから、産休から復帰する前の自宅での慣らし業務にもXenDesktop を活用できます」と話しています。

XenDesktop を導入したことで、営業、サポート、事務担当者や、システム管理者のすべてのワークスタイルを変革できました。特に2011 年3 月11 日の東日本大震災のときに出張で東京にいたのですが、iPadから仮想デスクトップにより社内システムにアクセスし、必要な業務を行うことができました
- 古良田 耕司 氏

管理本部 コーポレートデザイン室 リーダー 

株式会社エイコー 

課題

  • 自社の一層のIT化促進
  • 業務生産性の向上

ソリューション

  • XenDesktop によるデスクトップ仮想化環境の実現

ベネフィット

  • ワークスタイルの変革による生産性の向上
  • システム管理の効率化
  • BCP 対策や在宅勤務のための環境の実現

導入アプリケーション

  • 基幹システム
  • オフィススイート
  • メール/ Web 環境  

ネットワーク環境