このブログは、2018年3月にCitrix本社のプロダクト担当のHarsh Guptaが執筆したブログ「Introducing Citrix XenApp Service: The Simplest Way to Move to a Hybrid Cloud Solution」を元に日本語で執筆しています。内容は最新の情報等踏まえて原文より更新されている場合がある点ご了承下さい。

https://citrixblogs.wpengine.com/2018/03/06/introducing-citrix-xenapp-service-the-simplest-way-to-move-to-a-hybrid-cloud-solution/

サマリー

CitrixはCitrix Cloudサービスとして新しくXenApp Serviceをリリースしました。これによりお客様は、容易にクラウドへの移行の第一歩を開始することができ、オンプレミスやパブリッククラウドの任意のリソースロケーションに適切にワークロードを配置し、高いエクスペリエンス、ビジネス継続性、セキュリティを維持しながら業務を遂行することを可能にします。

本文

Citrixでは、クラウドの移行が一夜ではできないことを理解しています。クラウドへの移行への旅路へはお客様は自分のビジネスペースで進まなければなりません。また、従来のソフトウェアベースのXenAppとXenDesktopからクラウドへの移行も一夜に行うことはできないことを認識しています。多くの企業にとって、ハイブリッドクラウドを導入するという選択肢が、クラウド移行への最もシンプルな方法ではないでしょうか。

このような背景を踏まえまして、CitrixはCitrix Cloud用のXenApp Serviceをリリースし、ハイブリッドクラウドのニーズに対応します。XenApp Serviceは、Windows、Linux、Web、SaaSアプリケーションをどこからでも任意のデバイスに配信し、1つのシンプルな管理コンソールからオンプレミスインフラストラクチャとクラウドベースのインフラストラクチャを管理できるようにします。XenApp Serviceは、お客様のエンタープライズクラウド戦略に最も適した形で、ワークロード展開先の選択を可能にし、準備ができ次第すぐにクラウドに移行することができます。XenApp Serviceは、Citrix Cloud基盤をベースにし、あらゆる機能を備えたアプリケーション仮想化ソリューションをすばやく導入する方法を提供します。

なぜXenAppサービス?

XenApp Serviceは、クラウドへの第一歩を実現する最も簡単な方法です。このXenApp Serviceにより、今日、多くのグローバル企業が直面している課題解決の手助けができるようになります。

リモートアクセス – 従業員は、どこからでも選択したどのデバイスからでも、必要なアプリケーションに安全にアクセスできます。XenApp Serviceを使用すると、サービスの低下を心配することなく、世界中のユーザーにアプリケーションを安全に提供し、生産性を向上させることができます。

地理的拡大 – XenApp Serviceは、合併や買収、グローバルに会社基盤を広げることに至るまで、ユーザーの業務遂行のために必要なアプリケーションを提供することを可能にします。さまざまなアプリケーションを異なるグループにすばやくプロビジョニングして稼働させ、オンプレミスのインフラストラクチャとクラウドサービスの両方を1つのシンプルなコンソールから管理することができます。

災害復旧 – 業務の中断は避けられないものですが、サイバー攻撃や計画外の中断であっても、ビジネスを継続して稼働させる必要があります。XenApp Serviceでは、災害が発生してもダウンタイムは発生しません。XenApp Serviceを使用すると、ダウンタイムを防止し、状況に関係なく従業員の生産性を維持するために、IT管理者が管理コンソールからサービスへのアクセスを管理およびルーティングを適切に行うことができます。

またXenApp Serviceを使用すると、以下のような、これまでのCitrixに期待されているのと同等の優れたパフォーマンスと利点を得ることができます。

柔軟性 – Citrix Cloudによって、XenApp Serviceは、Citrix CloudのStudioコンソールから、複数のパブリッククラウドとオンサイトインフラストラクチャをすべて管理できる柔軟性をIT管理者に提供します。また、クラウドによるXenApp Serviceの利点として、事前に計画した保守や更新作業をすることなく、常に最新のサービスを受けることができます。Citrix Cloudのソフトウェアはこれまでのオンプレのものとほぼ類似しているので、IT管理者はオンサイトソリューションからクラウドに容易に移行することができ、管理コンソールの使い方もほとんど変わりません。

エクスペリエンス – XenAppサービスを使用すると、利用者はローカルインフラストラクチャまたはクラウドからアプリケーションにアクセスしても、同等の優れたエクスペリエンスを得ることができます。エンドユーザーはCitrix Receiverに簡単にログインできます。Citrix Receiverは、あらゆるデバイスやHTML 5ブラウザからアクセスできます。エンドユーザーのワークスペースでは、アプリケーションはクラウドでもオンプレミスに展開しているものでも、Windows、SaaS、Linuxでも、企業向けアプリケーションのすべてを1つの便利な場所に簡単に配置できるため、デバイスやデバイスに関係なく生産性を維持できます。

セキュリティ – XenApp Serviceを介して配信されるアプリケーションは、エンドユーザーデバイスが悪意のある攻撃者に侵入されるリスクを最小限に抑えます。仮想化自体は、データがエンドユーザーのデバイスではなくデータセンターに格納されるため、デバイスの紛失や盗難による情報漏えいのリスクを低減します。第2に、主要なクラウドプロバイダは、クラウドインフラストラクチャとアプリケーションのアップデートを迅速に更新して修正できるため、常に最新のセキュリティパッチをお客様に提供できます。

XenApp Serviceは年間契約で利用できます。月額換算でユーザー/デバイスあたり20ドルで、また契約規模や期間などによるディスカウントもあります。XenApp Serviceには、最低25人のユーザーと1年間の最低期間が必要です。Citrixは、既存のXenAppオンプレミス顧客がクラウドサービスに移行する際は、追加のプロモーションもご用意します。

もし貴社がクラウド移行を推進しているのであれば、Citrix XenApp Serviceだけでなく他のCitrix Cloudサービスも是非ご確認下さい。