XenApp/XenDesktop 7.11が2016/9/16にリリースされました。
これまでのバージョンではLinuxについてはデスクトップ接続のみでした。そのため、よくお客様からデスクトップだけではなく、公開アプリケーションとして使 いたいという要望をいただいていました。今回7.11と共にリリースされたLinux Virtual Delivery Agent 1.4より、公開アプリケーションとしての利用が可能になります。本ブログでは、この「Linux の公開アプリケーション」について取り上げたいと思います。

サポートされているLinuxのディストリビューション(2016/9/16 現在)

SUSE Linux Enterprise

  • Desktop 12 Service Pack 1
  • Server 12 Service Pack 1
  • Server 11 Service Pack 4

Red Hat Enterprise Linux

  • Workstation 6.8
  • Workstation 7.2
  • Server 7.2
  • Server 6.8

CentOS Linux

  • CentOS 7.2
  • CentOS 6.8

アップデート情報はこちらをご覧下さい。尚、XenApp 7.11以外のバージョンでもLinux VDA1.4を組み合わせもサポートされます。詳細はこちらをご覧下さい。

Windows Serverと同様にLinuxサーバー側Virtual Delivery Agent 1.4をインストールするのですがその前に下記の準備が必要です。

・OSのインストールおよびネットワークの設定

・必要なソフトウェアのインストール(Samba, PostgreSQLなど)

・ドメイン参加(Sambaインストール後)

詳細は製品マニュアル(Red HatSuse)をご覧下さい。

Linux VDAのインストールはCUIになります。Linux OSの種別に気をつけてダウンロードして下さい。

  • インストール方法 (今回CentOS6.8を使用しました。)
    yum -y install citrix-linuxvda-rhel6-1.4.0.rpm
    /opt/Citrix/VDA/sbin/ctxsetup.sh

Allow DDC names to be specified via CNAMEs?      n
Please provide the FQDN of at least one Delivery Controller: domain.com
Enter the TCP/IP port the Virtual Delivery Agent service should use to register with the Delivery Controller              80
Register service so that XDL starts on boot?             y
Add firewall exceptions to allow incoming XDL connections? y
What AD integration tool does this system use?
1: Winbind
2: Quest
3: Centrify       1(Winbindを利用します。)
*Do you want to enable HDX 3D Pro?         n
*Do you want to enable VDI desktops (single session) mode?              n
*If required, please specify a local DNS site name.   <ENTER> for none
*If required, please provide the FQDN:port of at least one LDAP server.          <ENTER> for none
*If required, please provide an LDAP search base.  <ENTER> for none
Do you want to start these services once configuration is complete?    y

インストール後は、マシンカタログ作成→デリバリーグループの手順になります。注意すべき点は、以下の2点です。

・電源管理されていないマシン(物理マシンなど)を選択すること
・Citrix Machine Creation Service(MCS)およびCitrix Provisioning Serviceを選択しないこと。(現時点ではサポートされていません)

アプリケーションの公開はアプリケーションの追加より「スタートメニューから」を選択するとメニューにあるアプリケーションの一覧が表示され容易に追加が可能です。

linux-apps

Firefox for Browserを選択してアプリケーションを追加します。

次にアプリケーションの利用方法は、Windowsアプリケーションと同様にCitrix ReceiverもしくはWebブラウザ (Store Front)から接続をします。ここではStoreFrontから接続します。

linux-firefox1

Linuxで公開されたアプリケーションが表示されます。ここではFirefoxを起動します。(アプリケーションアイコンをクリックします)

linux-firefox2

Firefoxが起動。Windows版と同様Firefox上での動画・音声(YouTube)はきちんと再生されます。ただしシームレスウィンドウは採用されていないため枠がついた形で表示されます。(下記はYouTubeの画面)

youtube

Windows版と同様、Citrix Policyで制御を行います。サポートされているポリシーについての詳細はこちらをご参照下さい。

まとめ

Citrixでは2000年にMetaFrame for Unix (Solaris, AIX, HP-UX)ですでにUnixのプラットフォーム上で実現できておりました。(Citrix Presentation Server 4.0でEOL) 今回のリリースでもその技術が活かされていると思います。
Linux版を使うメリットは、様々なアプリケーションの利用とライセンスコスト削減です。Linuxで利用できるアプリケーションをサーバー側で集中管理しリモートで利用できることは利用範囲がさらに拡大できます。またWindows Serverのアプリケーションを利用する場合、リモートデスクトップのCALが必要ですが、Linux版は不要になります。ブラウザだけをご利用のユーザーがLinuxのFirefoxを使うならば大きなメリットになります。ただしInternet Explorerに依存するようなサイトを参照するケースがある場合は、Windows版を並行に利用することをお勧めします。XenAppではユーザーに対してアプリケーション利用の許可・不許可を設定できますので、リモートデスクトップ CALの購入を最小限に抑えることが可能となります。
このLinux版の登場によって今後のアプリケーションの利用範囲が拡がることは間違いないでしょう。

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社
セールスエンジニアリング本部 岡部 俊城