2016年9月26日から米アトランタで行われたMicrosoft社主催のカンファレンス「Microsoft Ignite」において、Windows Server 2016が正式に発表されました。

一方、Citrixでは以前よりWindows Server 2016の”Day 1サポート”を謳っており、9月14日にダウンロード可能となったXenApp 7.11 / XenDesktop 7.11では既に対応プラットフォームとしてWindows Server 2016が選択可能になっています。本ブログではMicrosoft Ignite開始直後に提供が始まったWindows Server 2016の180日評価版をさっそくダウンロードし、最新XenAppと組み合わせて試した内容をステップバイステップ形式でご紹介します。

Windows Server 2016 180日評価版のダウンロードとインストール

Windows Server 2016の180日評価版は以下のサイトからダウンロード可能です。

【TechNet Evaluation Center Windows Server 評価版ソフトウェア】

https://www.microsoft.com/ja-jp/evalcenter/evaluate-windows-server-2016

※検証を行った9月29日時点では、MSDN(Microsoft Developer Network)サブスクライバーのダウンロードサイトでは製品版のWindows Server 2016は提供されておらず、 Technical Preview(TP)5でした。

さっそくインストールしてみます。本ブログの検証環境ではSystem Center 2012 R2 Virtual Machine Manager(SCVMM)で管理されたWindows Server 2012 R2のHyper-V上に、第1世代仮想マシンを作成しWindows Server 2016をインストールします。

※XenApp/XenDesktop 7.11はSCVMM環境では第1世代の仮想マシンをサポートします。第2世代仮想マシンの場合、後述のマシンカタログの作成時に電源管理されているマシンとしてマシン一覧に出ず、電源管理が出来ません。また、セキュアブートが有効化されているとVirtual Delivery Agent(VDA)が正しく機能しません。

【Microsoft System Center Virtual Machine Manager仮想化環境】

https://docs.citrix.com/ja-ja/xenapp-and-xendesktop/7-11/install-configure/install-prepare/msscvmm.html

XenServer環境やvSphere環境などでのインストールの注意点については以下ご参照ください。

【インストールの準備】

https://docs.citrix.com/ja-ja/xenapp-and-xendesktop/7-11/install-configure/install-prepare.html

インストーラーを進めます。

fig1

“デスクトップエクスペリエンス”の表記のないものはServer Coreインストールとなります。ここでは「Datacenter Evaluation(デスクトップエクスペリエンス)」を選択し、進めます。

fig2

Windows Server 2016のインストールが完了しました。TP5時点ではタスクバーにも表示されていたMicrosoft Edgeは存在せず、WebブラウザはInternet Explore 11のみとなっています。また、Cortanaやストアもありません。

ネットワークの設定などを行い、ドメインに参加させます。

VDA7.11のインストール

Citrixのダウンロードページから入手したXenApp / XenDesktop 7.11のインストールメディアを使って、Windows Server 2016にVDAのインストールを行います。

※本検証環境ではデリバリーコントローラーなどの管理コンポーネント群は別のサーバーにバージョン7.11で構成されています。

fig3

「開始」をクリックします。「XenApp」、「XenDesktop」 のどちらでも内容は同一となります。

fig5

「Virtual Delivery Agent for Windows Server OS」を選択します。

fig6

今回はMCSやPVSに利用するマスターイメージ作成ではなく、既存の仮想マシンにユーザーを接続させる方法で設定します。「サーバーマシンへの接続を有効にする」を選択します。

fig7

「コアコンポーネント」画面ではCitrix Receiverのチェックを外したまま進め、次にデリバリーコントローラーを指定します。

fig8

有効化する機能を選択します。ここではデフォルトで進めます。

fig9

ファイアウォール規則の構成を行います。ここでは「自動」を選択し、進めます。

fig10

インストールする必須要件とコンポーネントを確認した後、インストールが開始されます。

※「リモートデスクトップセッションホスト」インストール後、再起動が必要です。

すべてのコンポーネントのインストール後、診断情報の収集を行うCall Homeプログラムへの参加/不参加を選択します。(任意)

Call Homeプログラムに関しては以下ご参照ください。

【Citrix Call-homeについて】

https://www.citrix.co.jp/community/cx/call-home-jp.html

fig11

fig12

インストールが完了しました。「完了」をクリックし、マシンを再起動します。

マシンカタログの作成

続いて、Windows Server 2016仮想マシンを含むマシンカタログの作成を行います。

fig13

Citrix Studioを起動し、左ペイン「マシンカタログ」、右ペイン「マシンカタログの作成」をクリックします。

fig14

「サーバーOS」を選択し、進みます。

fig15

「電源管理されているマシン」、「ほかのサービスまたはテクノロジ」を選択し、進みます。

fig16

「仮想マシンの選択」で先ほど作成したWindows Server 2016仮想マシンを選択し、コンピューターアカウントを追加します。

※第2世代仮想マシンの場合、「仮想マシンの選択」一覧に表示されません。

fig17

マシンカタログ名を入力し、マシンカタログの作成は完了です。

デリバリーグループの作成

続いてデリバリーグループを作成します。

fig18

Citrix Studioの左ペイン「デリバリーグループ」、右ペイン「デリバリーグループの作成」をクリックします。

fig19

先ほど作成したマシンカタログを選択し、追加するマシンの数(1)を入力して進めます。

fig20

次にアプリケーションやデスクトップを利用できるユーザーを設定します。ここでは「Domain Users」グループを明示的に設定しました。

fig21

公開するアプリケーションを選択します。[スタート]メニューからの追加や、直接パスを指定して選択可能です。ここではWindows Server 2016のWindows PowerShellを選択しました。

fig22

続いて、デスクトップの公開を行う場合は「追加」をクリックし、表示名やユーザーの設定を行います。

fig23

デリバリーグループ名を入力し、デリバリーグループの作成は完了です。

fig24

Citrix Studio画面上で、作成したデリバリーグループの「マシンの数」欄が「未登録:0」となっていることを確認します。

※しばらくしても未登録が0とならない場合は、一度Windows Server 2016の再起動をお試しください。それでも状況が変わらない場合は、下記のKBやツールをお試しください。

【Virtual Desktop Agentの登録のトラブルシューティングフローチャート】

http://support.citrix.com/article/CTX141260

【Citrix Health Assistant】

http://support.citrix.com/article/CTX207624

接続確認

クライアントから接続確認を行います。

fig25

fig26

StoreFrontにログオンすると、先ほど公開したWindows Server 2016のデスクトップとアプリケーションが追加されています。

fig27

fig28

Windows 7クライアントマシンからWindows Server 2016のデスクトップやアプリケーションが利用できることを確認できました。

まとめ

本ブログでは配信されたばかりのWindows Server 2016評価版と、最新XenAppと組み合わせて簡単な動作確認を行いました。今回はVDAを対象にしましたが、デリバリーコントローラーやStoreForntといった管理コンポーネントのサポートOSとしてもWindows Server 2016が既に選択可能です。

また、XenApp / XenDesktop 7.11ではユニバーサルWindowsプラットフォーム(UWP)アプリの公開もサポートされています。

協業体制を強めながら進化し続けるCitrixとMicrosoftからますます目が離せません!

シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社

セールスエンジニアリング本部 井深祐輝

参考情報

・XenApp & XenDesktop 7.11提供開始! その1

https://www.citrix.com/blogs/2016/09/29/xenapp-xendesktop-7-11提供開始!-その1/

・XenApp on Azure – Azure 上のXenAppを使ってみた

https://www.citrix.com/blogs/2016/09/29/xenapp-on-azurejp/

・XenApp / XenDesktop 7.11新機能

https://docs.citrix.com/ja-ja/xenapp-and-xendesktop/7-11/whats-new.html

・Microsoft Ignite(英語)

https://ignite.microsoft.com/#fbid=x5plXjS4mKw