こちらのプレスリリースにある通り、 2013年 3月 28日に AppDNA の新しいバージョン 「 6.2 」 の日本国内での提供が開始されました。  今回のブログエントリでは、 以前のバージョンに比べて、 新しい AppDNA 6.2 がどのように変わって、 どのような新機能を持っているを説明させていただきます。

まず最初に、 これまでのバージョンをご覧になったことがある皆さんにとって最も分かりやすい変更点は、  管理コンソールの 「見た目」 が変わったことだと思います。 全体にスッキリと整頓されて、 見やすい GUI になっています。 例えば下図は、 Windows 8 の互換性レポート の表示画面ですが、 左上の目立つところに 「 Windows 8 」 と大きく表示され、 Windows 8  のレポートであることが 一目で分かるようになっています。
AppDNA 6.2 管理コンソール

管理コンソールのデザイン変更の中には、 いわゆる 「 バリアフリー 」 を考慮したものもあります。 以前のバージョンの AppDNA が出力する 赤 ・ 黄 ・ 緑 アイコンの色合いは、 色覚異常のある方々にとって判別しにくい色合いでした。 実は私自身がまさにその一人なのですが、 「 先天赤緑色覚異常 」 は日本人男性の 4.5% が持っている、 いたって普通の症状だそうです。 そのような方々にとって、旧来の AppDNA の 赤アイコン と 緑アイコン は、極めて判別しにくい色でした。
以前のバージョンの赤・黄・緑アイコン

新しい AppDNA 6.2 から、 赤 ・ 黄 ・ 緑 のアイコンが下のような色合いなりました。私自身、この変更のおかげで 赤と緑の違いが随分と判別しやすくなって助かっています。
新しい6.2の赤・黄・緑アイコン

以降では、AppDNA 6.2の新機能について 項目毎に説明します。

・Windows 8, Internet Explorer 10, Windows Server 2012 互換性診断機能の改善
これらのMicrosoft製最新プラットフォームへの対応は、既に2012年10月リリースのAppDNA 6.1 SP1で行われていましたが、AppDNA 6.2でさらに互換性診断機能の改善が行われました。具体的には、互換性問題を検出するためのアルゴリズムが今回のリリースで複数追加され、以前のバージョンでは見つけられなかった問題も発見できるようになっています。

・日本語を含むダブルバイトOS環境での動作と、ダブルバイト アプリケーション分析の完全対応
日本語OS上での動作、および日本語アプリケーションの分析は、これまでのバージョンでも出来てはおりましたし、サポートも行っておりました。しかしながら、製品開発段階で日本語環境を特に意識はしておりませんでしたので、表示上の問題などで日本語環境特有の問題もいくつか残っておりました。AppDNA 6.2より、開発段階から日本語環境を意識した設計・テストを行い、これまでのバージョンに残されていた日本語特有の問題を修正しております。安心して日本語環境でお使いいただけるようになっています。

・インストールキャプチャとして利用可能な仮想インフラの追加
「インストールキャプチャ」とは、インストーラがMSIで提供されていないアプリケーションを分析するために、分析対象のアプリケーションを仮想環境上にインストールすることで、アプリケーションインストーラの挙動を調べるための機能のことです。このインストールキャプチャで利用可能な仮想インフラは、以前のバージョンでは、Citrix XenServer (5.x または 6.x) と VMware Workstation (7.1 または 8.0 または 9.0) のみでした。AppDNA 6.2 では、上記2つの仮想インフラに加え、VMware vSphere 5.1も利用出来るようになっています。

・App-V 5.0 の互換性診断と自動パッケージ作成機能
Microsoft App-V 5.0 は、それまでのApp-V 4.6 に比べて大きく機能が追加され、さらにはパッケージのファイル形式も全く新しいものになっています。Citrix AppDNA 6.2は、この大きく変わったMicrosoft App-V 5.0 にも完全対応しております。具体的には、App-V 5.0 での利用可否を診断する新たな分析アルゴリズムを追加し、さらにはApp-V 5.0のパッケージ ファイル形式である「.appv」ファイルを直接読み取ることも出来るようになっています。さらには、Citrix AppDNA 6.2 は、App-V Sequencerと連携することで、App-Vパッケージを自動作成することも可能です。

・Microsoft System Center Configuration Manager 2012 との統合
以前のバージョンでもCitrix AppDNAは、Microsoft System Center Configuration Manager (SCCM) 2003 および 2007 と連携が可能でした。この連携機能により、SCCMで展開したアプリケーションをAppDNAにインポートしたり、SCCMで管理されている「組織とアプリケーションの関連情報」をインポートしたりすることができます。新しいAppDNA 6.2 では、SCCM 2003 と 2007 に加え、SCCM 2012 とも連携できるようになりました。

最後にもう一つ。AppDNA 6.2の新機能とは直接関係ないのですが、今回のリリースのタイミングに併せて、[www.citrix.co.jp]に掲載されているAppDNA の製品紹介ページの内容を大幅にリファインしております。以前は、英文を直訳した日本語だったために分かりにくい表現も多く含まれていたのですが、分かりやすい日本語になるように大幅に改善しました。こちらも是非ご覧になってみてください。
AppDNA 製品紹介ページ

2013年3月29日 シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 山田晃嗣