XenServer 5.6 Service Pack 2がリリースされています。

XenServer 5.6 Feature Pack 1バージョンのXenCenter(日本語版)を使って、手元のXenServer 5.6 Feature Pack 1ホストにService Pack 2をインストールしてみました(手順については、下記リリースノートの抜粋を参照してください)。Feature Pack 1バージョンのXenCenterからのService Pack 2ホストへの接続も問題ないようですが、Service Pack 2で追加された機能を古いバージョンのXenCenterから使用できるかどうかについては確認が必要です。ちなみに、Service Pack 2に含まれているXenCenterのバージョンは、Service Pack 2(build 47008)となっています。英語版のみの提供です。

*注意:*XenServer 5.6 Feature Pack 1をService Pack 2にアップデートするときにService Pack 2のインストールディスクを使用すると、「このバージョンのXenServerはアップグレードできないので新規インストールします。既存の構成内容は失われます」という内容の警告が表示されるようです。このため、Installation ISOファイルではなく「XenServer 5.6 Service Pack 2 Software Update Package」をダウンロードして、それをXenCenterから適用した方がよさそうです。

また、XenServer 5.6 Service Pack 2 Software Update Packageを使ってアップデートしたService Pack 2とInstallation ISOを使って新規にインストールしたService Pack 2でバージョン番号が異なるようです。このため、これらのホストを同一リソースプールに追加できないという問題が報告されています。この問題を解決するには、Update Packageを使ってアップデートしたホストの/etc/xensource-inventoryファイルの「BUILD_NUMBER=’39265p’」を「BUILD_NUMBER=’47101p’」に変更してください。詳しくは、CTX129546を参照してください。

以下は、リリースノート(http://support.citrix.com/article/CTX129390)の抄訳です。



リリースノート – Citrix XenServer 5.6 Service Pack 2
XenServer 5.6 Feature Pack 1以降に追加された機能
XenServer 5.6 Service Pack 2では、以下の新機能および拡張が提供されます。

IntelliCache: XenServerのIntelliCache機能により、共有ストレージとローカルストレージを組み合わせて使用して、仮想デスクトップインフラストラクチャをより効率的に展開できるようになりました。これにより、ストレージアレイへの負荷が軽減され、パフォーマンスが向上します。この機能について詳しくは、『XenServer 5.6 Service Pack 2インストールガイド』を参照してください。
ワークロードバランスのインストール: インストールウィザードの表示言語として、英語と日本語を選択できるようになりました。
複数の物理ボリュームを使用した単一ローカルストレージ: 複数の物理ディスクを備えたホスト上でEXTローカルストレージを使用する場合(XenServerのインストール時に[Enable thin provisioning]を選択した場合など)、同じLVMボリュームグループ内のすべてのディスクを使用してローカルストレージリポジトリを作成できるようになりました。
仮想マシンのReset-on-boot: すべての種類のストレージリポジトリで、on-bootオプションをresetに設定できるようになりました(これまではNFSおよびEXTストレージリポジトリのディスクでのみ可能でした)。
Block SCSI Genericのサポート: Block SCSI Generic(BSG)がサポートされ、EmulexおよびQLogicの管理機能との完全な互換性が実現されました。
拡張されたゲストオペレーティングシステムのサポート: ゲストオペレーティングシステムとして、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)6が新たにサポートされました。
そのほかの修正
XenServer 5.6 Service Pack 2には、Feature Pack 1用の以下のHotfixが含まれています。

Hotfix XS56EFP1006
Hotfix XS56EFP1003
CPU負荷の高いワークロードを実行したり、dom0内で追加のユーティリティ(Nagiosネットワーク監視ソフトウェアややHP管理ユーティリティなど)を実行したりする場合にホストが応答しなくなったりクラッシュしたりするCPUソフトロックアップの問題が解決されました。詳しくは、http://support.citrix.com/article/CTX129357を参照してください。
xsconsoleで実行するxe-backup-metadataで、メタデータが正しいスケジュールでバックアップされないという問題が解決されました。
XenServer 5.6以降に追加された機能
XenServer 5.6 Service Pack 2では、以下の新機能および拡張が提供されます。

分散仮想スイッチ: 詳細な制御が可能な分散ネットワーク設定および制御ポリシーにより、XenServerの仮想ネットワークに対する高い可視性が提供されます。XenServerのインストール後のオプションとしてvSwitchのサポートが追加され、複数のvSwitchやサーバー間プライベートネットワークを管理するためのコントローラも提供されます。
ジャンボフレーム:vSwitchを使用する場合、ストレージネットワークで大きなサイズのフレームを使用できます。
仮想マシンの保護と回復: 定期的にスナップショットを自動作成して、そのスナップショットを自動的にアーカイブすることもできます。
Webセルフサービス: 仮想マシンへのアクセスをWebブラウザベースで提供して、管理を委任できます。
マルチパス構成のSANからの起動: マルチパス構成のSANからXenServerホストを起動できます。
仮想マシンの再起動優先度: この機能では、特定の仮想マシンを先に再起動させるための高可用性ポリシーを設定できます。
XenCenterの拡張: StorageLinkの設定機能がXenCenterに組み込まれ、また仮想マシンの使用解析やチャージバック用のレポート機能が追加されています。
改善されたMPP RDACマルチパス機能:パスの状態に関するレポート機能やアラート機能がXenCenterに追加されています。
改善されたスナップショット機能: 仮想マシンスナップショットを削除したときに、その仮想マシンが実行中であってもディスク領域が自動的に解放されます。
拡張されたゲストオペレーティングシステムのサポート:Windows 7 SP1、Windows Server 2008 R2 SP1、およびSUSE Linux Enterprise Server(SLES)11 SP1がサポートされます。
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)5.xのサポート:汎用のRHEL 5テンプレートにより、RHEL/CentOS/Oracle Enterprise Linux Versions 5~5.5がサポートされます。
Brocade HBAおよびCNAドライバ:Brocade HBAとCNAのドライバおよびコマンドラインツールがXenServerに含まれています。
Provisioning Services:Windowsボリュームライセンス(MAKおよびKMS)のサポートが改善されています。
XenDesktopプラットフォームの拡張: 仮想マシンイメージのローカルホストキャッシュが提供され、XenDesktop VDI環境でのストレージコストが軽減されます (注:これらのプラットフォーム拡張は、今後リリースされるXenDesktopで有効になります)。

インストールおよびアップグレード
現在のXenServerのインストール状況に応じて、以下の方法に従ってください。

XenServer 5.6 Feature Pack 1からのアップグレード
XenServer 5.6 Feature Pack 1が動作しているホストには、XenServer Service Pack 2を通常のアップデートとしてインストールできます。

このアップデートをインストールするには、XenCenterまたはXenServerコマンドラインインターフェイス(xe CLI)を使用します。アップデートのインストールが完了したら、ホストを再起動してください。ソフトウェアをアップデートするときは、常にデータをバックアップするようにしてください。また、リソースプール内のすべてのホストを順次アップデートすることをお勧めします。このとき、プール内でアップデート済みのホストとそうでないホストが混在する時間が最小限になるように、アップデートを実施してください。業務運用で、アップデート済みのホストとそうでないホストを同一プール内で混在させることはサポートされません。

XenCenterによるアップデート
XenCenterが動作するコンピュータ上の新規のフォルダにアップデートをダウンロードし、アップデートファイル(*.xsupdate)を抽出します。
XenCenterで、[ツール]メニューから[新規アップデートのインストール]を選択します。アップデートのインストールウィザードが起動します。
[次へ]をクリックします。
[追加]をクリックします。
ダウンロード済みのアップデートファイルを指定して、[開く]をクリックします。
アップデートの一覧で[XS56ESP2.xsupdate]を選択して、[次へ]をクリックします。
アップデート対象のホストのチェックボックスをオンにして、[次へ]をクリックします。
事前チェック項目が表示されます。失敗した項目がある場合は、必要に応じて問題を解決します。
[アップデートのインストール]をクリックします。
注:XenCenterを使ってアップデートをインストールする場合、プールマスタから順に各ホストが再起動されます。このとき、仮想マシンがほかのホスト上に移行され、ダウンタイムが回避されます。プールマスタの再起動中は、XenCenterでそのリソースプールの状態を表示できなくなります。

リモートコンピュータからのCLIによるアップデート
XenServer CLIがインストールされているコンピュータ上の新規のフォルダにアップデートをダウンロードし、アップデートファイル(*.xsupdate)を抽出します。
次のコマンドを実行して、アップデートファイルをプールまたはホストにアップロードします。

xe -s <server> -u root -pw <password> patch-upload file-name=XS56ESP2.xsupdate
ここで、-s <server>でアップロード先のホスト名を指定します。
このコマンドを実行すると、XenServerによりアップデートファイルに割り当てられたUUIDが表示されます。このUUIDを控えておきます。
17fde43e-0a5e-48ac-8b85-cf6ed8c6344d
アップデートファイルのUUIDを指定して、次のコマンドを実行します。これにより、アップデートがインストールされます。
xe -s <server> -u root -pw <password> patch-pool-apply \
uuid=17fde43e-0a5e-48ac-8b85-cf6ed8c6344d
patch-listコマンドを実行して、アップデートが適用されていることを確認します。アップデートが正しく適用されると、そのアップデートのhostsフィールドにホストのUUIDが表示されます。
リソースプール内のすべてのホストにアップデートを適用しても、各ホストを再起動するまで有効になりません。各ホスト上で、実行しておく必要がある仮想マシンをほかのホスト上に移行し、そのほかの仮想マシンをシャットダウンし、ホストを再起動します。

XenServer 5.6からのアップグレード
XenServer 5.6が動作しているホストをアップグレードする場合は、以下の手順に従ってください。

XenCenterを使ってアップグレードするには
アップグレードするホスト上で実行されている仮想マシンをシャットダウンまたは一時停止します。
ホストをシャットダウンします。
Service Pack 2のインストールディスクで起動し、アップグレードの画面まで進めます。[Upgrade]を選択します。
アップグレードインストールの場合、設定内容を再入力する必要はありません。アップグレードでは、新規インストールと同様の画面が表示されますが、いくつかの手順は省略され、既存のネットワーク設定やシステムの日時設定などは保持されます。
アップグレードが完了したら、シャットダウンまたは一時停止した仮想マシンを必要に応じて起動または再開します。
xe CLIを使ってアップグレードするには
次のコマンドを実行して、アップグレードするXenServerホストを無効にします。
xe host-disable <host-selector>=<host_selector_value>
XenServerホストを無効にすると、そのホスト上で仮想マシンを作成したり起動したりできなくなります。また、そのホスト上に仮想マシンを移行することもできません。
xe vm-shutdownまたはxe vm-suspend commandsコマンドを実行して、アップグレードするホスト上で実行されている仮想マシンをシャットダウンまたは一時停止します。
xe host-shutdownコマンドを実行して、ホストをシャットダウンします。
Service Pack 2のインストールディスクで起動し、アップグレードの画面まで進めます。[Upgrade]を選択します。
アップグレードインストールの場合、設定内容を再入力する必要はありません。アップグレードでは、新規インストールと同様の画面が表示されますが、いくつかの手順は省略され、既存のネットワーク設定やシステムの日時設定などは保持されます。
ホストが再起動してしばらくすると、通常のサービスが再開されます。
シャットダウンまたは一時停止した仮想マシンを起動または再開します。
XenServer 5.6 Service Pack 2の新規インストール
XenServer 5.6 Service Pack 2を新規にインストールする場合は、『XenServer 5.6 Service Pack 2インストールガイド』の説明に従ってください。