久々にThe Citrix Blogでも書いてみようかと思い…何を書くかちょっとまよいましたが、昨日、たまたま、Microsoft Hyper-V環境でXenDesktop Setup Wizardをいじっていたところもあり、今回は、XenDesktop Setup Wizardについて簡単にまとめてみます。



 

XenDesktop Setup Wizardとは

XenDesktop Setup Wizardは、仮想ホストインフラストラクチャー上での仮想マシンの作成、Provisioning Servicesで提供される標準ディスクイメージモードのvDiskイメージへの仮想マシンの割り当て、Desktop Delivery Controller上でのデスクトップグループの作成、アクティブディレクトリへのコンピューターアカウントの追加を、自動的に行う仮想デスクトップの展開ツールです。XenDesktop Setup Wizardを使うことで、仮想インフラストラクチャの管理ツール(Citrix XenCenterなど)、Provisioning Servicesコンソール、デリバリサービス管理コンソール、それぞれで設定していた内容を、一括で行うことができ、簡単に多くの仮想デスクトップを展開することが可能となり、数十、数百、それ以上の仮想デスクトップ環境を展開するには必須のツールとなります。

さて、XenDesktop Setup Wizardを利用するには、何が必要でしょうか? インフラ部分としては、仮想ホストインフラストラクチャー (Citrix XenServer, Microsoft Hyper-V, VMware ESX)、アクティブディレクトリ、Desktop Delivery Controller、Provisioning Servicesが必要になります。そして、仮想ホストインフラストラクチャーには仮想マシンのテンプレート、Provisioning Servicesには標準ディスクモードのvDiskイメージが必要になります。では、XenDesktop Setup Wizardは、どこに用意すればよいのでしょうか?

XenDesktop Setup Wizardは、Provisioning Services上にインストールする必要があります。Citrix XenDesktop (Desktop Delivery Controller) のインストールメディア配下から「(CD,DVDドライブ)\w2k3 (または x64)\ja\XenDesktop Setup Tool配下の SetUp.exe を実行」して、XenDesktop Setup WizardをProvisioning Services上にインストールします。

XenDesktop Setup Wizardの動作概要

XenDesktop Setup Wizardの動作を大まかに下記5つのステップからなります。

1.     XenDesktop Setup Wizardでの情報入力

2.     仮想ホストインフラストラクチャーでの仮想マシンの作成

3.     Provisioning ServicesでのvDiskイメージの割り当て

4.     XenDesktopファームでのデスクトップグループの作成

5.     アクティブディレクトリでのコンピューターアカウントの作成

XenDesktop Setup Wizardで入力する情報は、「デスクトップファームの選択」、「仮想ホストインフラストラクチャーの選択」、「仮想マシンのテンプレートの選択」、「標準ディスクイメージ(vDisk)の選択」、「仮想デスクトップのための情報入力」、「コンピューターアカウントを登録するアクティブディレクトリの組織単位(OU)の選択」、「仮想デスクトップグループの作成のための情報入力」、の7項目になります。残念ながら、XenDesktop Setup Wizardのインターフェースは、まだ英語のままですが、非常に簡単なウィザード形式なので、迷うことないと思います。

「仮想デスクトップのための情報入力」にて、仮想デスクトップの名前と数を入力する必要がありますが、仮想デスクトップ命名規則として「#」、「@」が使えることは、実は、あまり知られていないかもしれません。次に、「#」、「@」を使った例を記しますので、仮想デスクトップ作成の際の参考にしてください。また、これはもっと知られていないかもしれませんが、XenDesktop Setup Wizardのインストールフォルダ直下 (%SystemRoot%\Program Files\Citrix\XenDesktop Setup Wizard) にある「SetupToolApplication.exe.config」-「appSettings」-「DesktopHostNamesPath」を編集することで、ファイル(.csv, .txt)から、仮想デスクトップ名を読み込むこともできます。



例1)  Number of Desktops: 3, Common name: WINXP###TYO, Start from: 7

  • WINXP007TYO
  • WINXP008TYO
  • WINXP009TYO

例2)  Number of Desktops: 2, Common name: WINXP@@TYO, Start from: Z

  • WINXPAZTYO
  • WINXPBATYO

Microsoft Hyper-V環境でのXenDesktop Setup Wizardの使用

最後に、Microsoft Hyper-V環境で、XenDesktop Setup Wizardを使用する場合、Citrix XenServer上での使用と少し違う部分があったので、メモ書き程度ですが、下記に記します。

  • XenDesktop Setup WizardをインストールするProvisioning Services上に、SCVMM管理者コンソールをインストールする必要がある。
  • Provisioning Services標準ディスクイメージモードでのキャッシュの種類で「デバイスハードディスクにキャッシュする」を選択する場合は、CTX125312の補足に記載されているPowershellスクリプトを使用する必要がある。

    CTX125312: XenDesktopデザインガイド―Microsoft Windows 2008 R2 Hyper-V Version 1.1用

    http://support.citrix.com/article/CTX125312

実は今回、Microsoft Hyper-V環境でXenDesktop Setup Wizardを使用した仮想デスクトップの展開操作を動画で取得する必要があったため、こんな記事を書くことにしました。この動画は、Citrix TVにて公開していますので、こちらもあわせてご覧ください。

XenDesktop Setup Wizard on Microsoft Hyper-V

http://www.citrix.com/tv/#videos/2598